こんばんは。新宿区議会議員の伊藤陽平です。
本日は、名古屋わかもの会議の創設者である水野翔太さんにお越しいただき、意見交換をさせていただきました。
第三回定例会の際にもご紹介させていただきましたが、新宿区としても「若者版しんじゅくトーク」など、若者が意見発表をしたり、行動する場については区としても検討が始まっています。
第四回定例会での取り組みはこちら↓
若者の街新宿区だから、若者政策日本一を目指します!
また、議員が小学校や中学校へ議員が訪問するという取り組みに関しても、議会で活発に議論が行われています。
第三回定例会での取り組みはこちら↓
主権者教育として学校で政治家が出前授業してみては?
私は20代として問題意識を感じているため、毎回質問をするように心がけてきましたが、すべての会派が熱心に取り組まれきたからこそ、良い方向へ議論が進んでいます。
区長答弁でも「若者版しんじゅくトーク」とありましたが、今後は議会でもより具体的な議論を行うフェイズだと認識しています。
そのため、政治を志す若い方との意見交換の機会を設けたり、若い世代を中心とした現場を視察することなどを積極的に行なっていきたいと考えていました。
そこで、約3年ぶりですが、久しぶりに水野さんとお会いして意見交換をさせていただくことになりました。
水野さんが取り組まれている「名古屋わかもの会議」のホームページはこちら↓
名古屋わかもの会議 | このマチを、ここから変える
議会でもお話をさせていただくことがありますが、東京や新宿にはNPOが豊富で、社会問題を考え行動をする場はたくさんあります。
しかし、水野さんの地元名古屋では活動する場が少なかったそうで、名古屋わかもの会議を立ち上げられました。
名古屋わかもの会議には100名程度の若者が集まり、「ビジネス」「まちづくり」「防災」など様々な分野についての議論が行われています。
大学生や大学院生だけではなく、中学生も会議に参加されているそうです。
そして、大村愛知県知事、河村名古屋市長、地方議員など、名古屋を中心に現職政治家の方も関わられています。
水野さんは現在東京の大学に通われています。
SNSのタイムラインを見ていると、名古屋に住んでるのか、東京に住んでるのかわからないほど活発に活動されていましたが、話を伺ってみると、毎週のように東京と名古屋を往復されていたそうで、アルバイトの8割は交通費で消えてしまうそうです。
行動を起こすことは普通できることではありませんし、頭が下がります。
お話を伺っていて興味深いなと思ったのが、
「実際に考えた政策がなかなか反映されない。」
ということでした。
新宿区で類似した事業を行う際も、若者の意見だからと言って優遇する必要はないと思っています。
どちらかといえば、年齢に関係なく平等に評価をしていただくことが必要です。
行政に関するレクチャーは丁寧に行う必要がありますが、提案に対して現実的な議論を行っていくことで、政策は進化していくもので、実現されることがあれば、きっと素晴らしいものになるでしょう。
また、水野さんのお話によると、簡単に政策が実現できるわけではありませんが、参加者の中には自分で行動していく方がたくさんいらっしゃるということでした。
私より少し若い世代の取り組みに改めて刺激をいただきました。
水野さんからは、名古屋わかもの会議や、別の自治体での若者議会もご紹介いただいたので、私も現地で勉強させていただき、新宿区議会での活動で事例をご紹介させていただければと考えています。
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若い世代は、これから現役世代として仕事や納税を通じて社会を支えていくことになります。
政治には、自由を奪うという側面が必ずあります。
若い世代の環境を考えず徴税や規制を行うことで、若者の活力を奪うことにつながってしまい、結婚して子育てをしたり、仕事や趣味で充実した時間を過ごすことも難しくなってしまう場合もあります。
すでに世代間格差なども問題視されていますが、そもそも選挙権もなく何も意思表示していない子どもたちの世代に余計な負担をかける政治になるのは最悪です。
将来世代にも負荷をかけず社会を支えるためにも、数十年先まで責任のある若い世代の声は、もっと政治の世界に必要です。
また、これまでの人生経験や教育の影響もあると思いますが、将来不安を通り越して政治を諦めている方もいれば、政治についてほとんど触れる機会がなく一切興味のない方もいらっしゃいます。
「最近の若者は政治に関心なくてけしからん!」
と言ってしまう気持ちもわからなくもありませんが、投票率に関わらず若い世代が不利益を被らないように大人が行動することで信頼を回復させることも必要です。
そのためには、私たち若い世代が一人でも諦めずに行動をすることが必要です。
そして、私より上の世代の方にも、若者や子どもが活躍できるようにご協力をいただきたいと思います。
新宿区民のみなさまには、何卒ご理解いただければ幸いです。
それでは本日はこの辺で。