こんばんは。新宿区議会議員の伊藤陽平です。
自治体における管理会計について一般質問を行いました。
本定例会では、予算特別委員会が設置されます。予算は管理会計において重要な分野であり、政策判断の是非についても議論が行われます。こうした議論は主に予算特別委員会で実施されるため、今回は特に現場でのコスト・コントロールに焦点を当てて質問しました。
まず、管理会計とは、組織内部の運営管理のために用いられる会計手法であり、主に意思決定や業績評価、予算管理に活用されます。
一方、財務会計は外部の利害関係者に対して経営状況を報告するための会計であり、自治体では住民や議会への説明責任を果たす目的で運用されます。
以下、質問です。
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伊藤 管理会計に関する基本的な認識についてお伺いします。財務会計と管理会計の区別について、区としてどのように整理され、どの部署が担当しているのかをお聞かせください。
総合政策部長
管理会計は、経営者や管理監督者が経営判断を行う際に使用する会計情報であり、この考え方は行政財政運営に生かせる部分もあります。しかし、経営分析で通常策定される収益分岐点や損益分岐点などは、公営の福祉を目的として市場では期待できないサービスを提供する自治体の会計には馴染まない部分もあります。
民間企業で実施される管理会計は採用していませんが、民間企業で実施されている予算管理・事業評価・コスト分析・業績評価などは、すでに自治体においても実施しており、所管の区の取組の中で担保されていると考えています。これらの業務を所管する部局は総合政策部です。
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特にコスト管理に絞って質問しましたが、この点について管理会計の導入は進めるべきだと考えています。
自治体であっても財務情報にもさらに気を配るべきであり,さらなる原価改善の余地があると考えていますが、今すぐの実現は難しいことも理解しています。
私にとってはストレッチ目標ではありますが、努力すれば達成可能な範囲だと思いますので、引き続き企業経営の手法を行政に提案していきます。
それでは本日はこの辺で。