ちょうど昨年ごろから「3Dプリンタ」という言葉をTVや雑誌で耳にしました。
我が家にはSCOOVOという3Dプリンタがあります。
プリンタは妻が所有しており、イベントで出展したり、3D Magazineという媒体をやっています。
それらの運営に携わる中で、僕が聞いたり感じたりしたことを一度まとめてまようと思います。
そもそも3Dプリンタとは何か?
プリンタというと、紙の上に文字を印刷するイメージですが、
3Dプリンタは立体物を作り出します。
[よく分かるIT]「3Dプリンター」で簡単に造形
紙でいうインクにあたる素材はプラスチックのような素材から、金属、チョコレートなどまで!
業務用のプリンタでは、車のボディや、殺傷能力のある拳銃までプリントされています。
2013年なぜ3Dプリンタがブームになったのか?
「 MAKERS―21世紀の産業革命が始まる」という本が出版されました。
著者はロングテールやフリーなどで有名なクリス・アンダーソンです。
めちゃくちゃざっくり内容を書くと、
3Dプリンタの登場で想像したものを創造することができる、
誰でもメイカーになれる!
という感じでした。
なぜ3Dプリンタブームは冷めてきたのか
3Dプリンタ自体、言葉だけ先行していましたが、実際のところ不十分なところが非常に多いのが現状です。
1.そのそも設計書であるデータを作るのがめちゃくちゃ大変
CADをはじめとする3Dデータの作成に高いハードルがあります。
専門的なソフトをとても一般的な人が使えるようになるとは思えません。
でれでも安価にメイカーになるためのハードルは限りなく低くなりましたが、やはり限られた人の中にとどまってしまいます。
2.データを提供している場所が少ない
データを作るのは非常に難しいということですが、誰かが作ったデータを利用してみるというのはどうでしょうか。
ちなみに国内ではこのようなサービスがあります。(3D Magazineより)
3.どんな家庭用3Dプリンタや出力サービスが良いのかわからない
仮にデータが豊富になってきたとしても、どこで印刷したら良いのだろうという話になります。
3Dプリンタの出力結果には現状個体差が非常に激しくプリンタを慎重に選択する必要があります。
しかし、現状は個体差を把握できる環境は整っておらず高いハードルを生み出してしまっています。
上記のようにインフラの問題が多いのが現状ですね。
言葉だけが先行して、実態はまだ不十分な感じです。
将来的に家庭用3Dプリンタはどうなるのか
データがあれば場所や時間にとらわれず同質の物体を作り出すことができる
医学的に臓器が作られたり、
分子レベルで食べ物が作られたりもするでしょう。
物が瞬間移動するような感覚
そんなドラえもんのような世界に近づけるために今日も改良が進められています。
とにかくおもしろいので家庭用プリンタなんかは素晴らしいマニアのおもちゃにはなっておりますが(どんな構造で印刷されていくんだろう?みたいな感じ)、やはり現状はその域を出ないと覆うので実用的にどうしていくか自分でも模索していこうと思います!