高齢者施設は、福祉施設から高級物件まで

本日はシニアアクティビティ協会のセミナーへ。
この団体は、ビジネスを通じて、高齢者の皆様の笑顔を増やしていこうという趣旨で活動しています。

セミナーでは、施設運営25年入居率97%の実績がある石角社長による施設運営に関してのお話がありました。

石角社長はこれまで、入居金が数千万から数億の高級物件から、特養のような福祉施設まで、様々な施設を手がけられてきました。

受益者負担型の老人ホームをつくることを目指されてきたそうです。
昭和の終わり頃に事業をスタートしたそうですが、当時は公的介護保険もありませんし、社会に数カ所しか有料老人ホームは存在していませんでした。

そのような環境で株式会社で有料老人ホームビジネスに参入されたということで、ビジネスとしてどのようにマーケットのニーズに対応するかお話を伺いました。
社会福祉法人が施設を運営する場合、行政による厳しい監視下にあるため、事業に利用するための土地や建物などの資産が抑えられてしまいます。
そのため、マンションのように分譲という方法をとることができません。

そこで一気にお金を支払う終身利用権という方式が定着することになりました。
5億以上の資産を持つような富裕層の場合、入居時に数千万〜数億円程度のお金を払うこともあるようです。

社長が採用したのは、間をとって賃貸と一時金の併用でした。
サラリーマン世帯の場合マイホームと3000万〜5000万の金融資産を持っているという前提から、ビジネスを展開されていきました。

ご飯が美味しいということを売りにしていたそうで、以前石角社長が運営する施設へお伺いさせていただいたことがありました。
その際に一度ランチをいただいたことがありますが、本当に美味しかったです。

議会にいても、あまりシルバー市場に関しては触れる機会がなかったなと思いました。
もちろん、介護保険制度、特養、認知症グループホームなどよく出てくるテーマを抑えるこは大切ですが、事業としての高齢者施設についても注目することが必要だと感じました。

本日はこの辺で。

ABOUTこの記事をかいた人

伊藤 陽平

新宿区議会議員(無所属) / 1987年生まれ / 早稲田大学招聘研究員 / グリーンバード新宿チームリーダー / Code for Shinjuku代表 / JPYC株式会社