学校に行かなくても、一人ひとりへICTで支援と教育を

こんばんは。新宿区議会議員の伊藤陽平です。

ICT教育について質問しましたので、ご報告させていただきます。

学校では、オンライン授業が実施されていますが、地域でも良い評価をいただいておりました。
一方で、学校に行けないお子さんもいらっしゃいます。
つくし教室で支援が行われていますが、ICTの活用により学校に行かなくても学校と同じ授業を受けたり、課題に取り組むなど教育の機会を増やすことはできるようになりました。

さらに、一人ひとりへICTを活用した支援や教育へ柔軟に取り組むきっかけになればと考えています。
そのためには、学校と同様に指導員への研修が必要と考えています。

伊藤 学校で行われたオンライン授業について教育委員会としてどのように評価していますか。何か課題があれば教えてください。
つくし教室では、タブレット端末はどのように活かされていますか。また、オンライン授業や学校の宿題や課題等にはどのように対応されていますか。
子どもたち一人ひとりに寄り添った支援を進めるために、つくし教室の指導員のICTスキルを向上させる研修が必要だと考えていますが、予定はありますか。

教育長 教育委員会では、分散登校の実施に伴い、オンラインによる指導について具体的な例を示しながら、各校の実践を支援してまいりました。
現在、同時双方向型のウェブ会議システムを活用し、教室での授業を家庭で視聴できるようにする形や、協働学習支援ツール等により学習課題をデジタルで配信し、児童・生徒が提出するなどのオンラインによる指導を、各校が児童・生徒の実態に合わせて様々な形により実施しています。
同時双方向型のウェブ会議システムを活用し、積極的に話合い活動等も実施しており、教員と児童・生徒のICTの活用スキルが全体的に向上している状況であると評価しています。
課題としては、児童・生徒の学習効果をさらに上げるための多様な指導方法を取り入れていくことがあげられます。また、個別の支援を充実させ、児童・生徒一人ひとりが確実に学習内容を身に付けることができるようにすることも課題の一つです。
今後も、各校における実践事例を本区独自のポータルサイトで共有するなど、オンラインによる指導の充実に向けた取組を推進してまいります。

次に、つくし教室におけるタブレット端末の活用状況やオンライン授業等の対応状況、指導員のICTスキル向上に関する研修についてです。
つくし教室では、現在、タブレット端末を活用し、デジタルドリルを使用した計算問題や漢字学習に取り組むとともに、グループでの調べ学習等を行っています。
オンライン授業への対応については、児童・生徒一人ひとりの不登校の要因や背景など、個々の状況を踏まえ、きめ細かな対応を行うことが大切です。
学校への登校と、つくし教室への通室を併用している場合や、学校復帰を目標としている児童・生徒にとって、オンライン授業は貴重な学習機会となることから、児童・生徒一人ひとりの希望に合わせて対応する必要があると認識しています。
同様に、学校の宿題や課題についても、児童・生徒の登校状態や学校との関わりに応じて、宿題等の提出先を在籍学級とつくし教室とで選べるよう配慮するなど、つくし教室の指導員が個別に支援を行っています。
こうした指導を行っていくためには、つくし教室の指導員のICTスキルを高めていく必要があることから、タブレット端末の基本操作やアプリケーションの使用方法に関する研修を繰り返し行うとともにICT支援員による支援を行っています。
今後も、教員を対象に作成した研修動画等を共有するなど、つくし教室の指導員への研修の充実を図ることで、一人ひとりに寄り添った支援に引き続き取り組んでまいります。

問題意識を共有し、前向きにご答弁をいただくことができました。

つくし教室については、研修等を実施していただくことで、さらなる支援、教育につながるものと考えています。

それでは本日はこの辺で。

ABOUTこの記事をかいた人

伊藤 陽平

新宿区議会議員(無所属) / 1987年生まれ / 早稲田大学招聘研究員 / グリーンバード新宿チームリーダー / Code for Shinjuku代表 / JPYC株式会社