こんばんは。新宿区議会議員の伊藤陽平です。
本日は、文教子ども家庭委員会が開催されました。6年ぶりの所属となりますが、子どもが生まれてから行政との関わりも増え、また子育てに関連するご意見をいただく機会も多くなった今、心機一転でしっかりと取り組んでいきたいと思います。
初回ということもあり、教育委員会の事務事業概要についての説明がありました。
私自身、父が東京都の公立学校で教員をしていたこともあり、教育は非常に身近なテーマです。学校や教育委員会の組織体制、事業の内容や予算について改めて理解を深める機会となりました。
私が議員になった当初と比べても、子どもに関する医療費や給食の無償化など、税負担化が大きく進んでいます。
もちろん、社会全体で子育てを支援していこうという考え方には賛同しています。しかしその手段として、無償化すなわち税負担化が常に適切だとは限りません。
例えば、医療費の無償化については、支払い能力にかかわらず全員が対象となることで、薬局で買える程度の医薬品をあえて病院で受け取るといった行動を助長する側面もあります。
また、給食の無償化が進む中で、その質を保つためにはさらなる税負担が求められ、その効果も明確ではないことから、極めて非効率な政策となる可能性も否定できません。
行政はリスクベースで本当に必要な方に支援を届けるべきだと考えています。今後も各自治体で、子育て関連の目玉政策を競うような構図が続き、さらに税負担化が進むことが懸念されます。
新宿区は現在のところ、財政状況を見極めて慎重な判断を続けています。この姿勢を維持しつつ、本当に子どもたちのためになる改革を進めていくべきと考えています。
こうした考えは、現状では一般的ではないかもしれません。しかし、過剰な税負担化に歯止めをかけるためにも、議会の場で発信し続けてまいります。
明日は、子ども家庭部の事務事業概要の説明があります。引き続きしっかりと取り組んでまいります。
それでは本日はこの辺で。