サブスクと電子図書館

こんばんは。新宿区議会議員の伊藤陽平です。

図書館は誰もが無料で本に触れられる大切な場ですが、インターネットやサブスクの普及によって環境は大きく変わりました。電子書籍のサブスクであれば多くの書籍を読めます。スマートフォン一台あればいつでもどこでも利用できる便利さがあり、経済的な理由で情報にアクセスできない状況は以前より減っているように感じます。

一方で、図書館は依然として社会的な意義を持っています。例えば子どもたちは自分で本を購入する手段が限られていますし、視覚障害の方を対象としたサービスも重要です。その意味で公共としての役割は残り続けるはずです。

ただし、図書館は今のままあり続けるのではなく、デジタル化に対応することも必要です。
電子図書貸出サービスを開始しており、利用してみましたが、とても便利でした。
電子図書館を推進したとしてもサブスクと同じ土俵で新刊を無料提供するとなれば、民間との競合が生じてしまいます。サブスクでは扱っていない新宿区に関わる歴史や地域資料、行政情報、そして商業サービスでは手に入りにくい学術的なリソースなどに力を入れるべきです。電子図書館としては、人気をとるより地域に特化した強みを活かした方が意義が大きいと考えています。

財政状況や時代の変化にあわせて図書館の館数を見直すなど改革が必要になります。公共と民間の役割を整理しながら、より有効に情報を提供できる仕組みづくりを進めてまいります。

それでは本日はこの辺で。

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伊藤 陽平

新宿区議会議員(無所属) / 1987年生まれ / 早稲田大学招聘研究員 / グリーンバード新宿チームリーダー / Code for Shinjuku代表 / JPYC株式会社