なぜ新宿区のWebサイトは充実していないように感じるか

PAK85_MBAdesagyou20140312500本日のテーマはホームページの運用方法です。

新宿区で行われた区民調査で改善してほしいこと1位が

ホームページの充実

 

ということでした。   気になって調べてみたところ、

新宿区の公式ページは全て合算すると2万ページほどのコンテンツが存在しているようでした。

 

情報自体は十分に存在するのですが、新宿区民は一体なにを求めているでしょうか? かれこれ僕も学生時代からホームページの制作に携わっているデジタルネイティブ世代だとは思うので、 若い世代の一意見として解説をさせていただきます。

この要望、公式ページだけ充実させても解決できない

一般のWebサイトとの決定的な違いがございます。

コンテンツの文章がどうしても堅い感じになってしまうことです。

これはルールなど扱うという背景からもきちっとせざるを得ない部分もあります。

しかし、これだけ難しい内容だと読む気にはなれず、

もっとわかりやすく、楽しく書いてくれよ。。

と思いますよね。

 

そのため求められるのは、

新宿区民によるコンテンツネット上で拡散していく仕組みだと思われます。

例えば、マンガやアニメなど人気の高いコンテンツは、 公式サイトも重要ですが、

それ以上に個人の感想や二次創作なんかのコンテンツがインターネット上で重要な役割を占めています。

 

公式サイトが特別おもしろい訳ではないですが、

ファンが自発的にインターネット上で情報の発信をするということが認知度拡大に最も寄与しているのではないでしょうか。

 

新宿区に関してインターネット上で調べてみたところ、

新宿区民によるコンテンツの数が非常に少ないことがわかりました。

 

一方で、武雄市など炎上の内容に賛同できるという訳ではありませんが、

話題になることが多く認知度としては非常に高いものになっていると思います。

また、千葉市長などTwitter上でインタラクティブにコミュニケーションを取れるような環境を用意しているという点でも、新たな民主主義のあり方として重要になってくるのではないかと思います。

 

これからの時代は、市民がコンテンツをつくる時代であり、 そのためには市長や議員と双方向のやり取りができる環境などインターネットで気軽に政治参加ができるような社会になることが求められます。

 

このように外部のサイトやSNSでのコミュニケーションを通じての情報交流、

その上で情報交流を通じてあがってきたニーズをくみ取り公式サイトの改修をしていくことでわかりやすい情報が公式、非公式の連携により拡散されていき、

結果として充実したWebコンテンツが形成されます。

私たち若い世代では文化として広報誌を読むということは考えにくいです。

紙媒体を発行したから広報が十分にできているという話ではすまされず、

インターネットを利用した効率的な広報をしない限り、

若い世代には広報ができていないということになります。

 

新宿区は対応できていませんでしたが、

特に若い世代はスマホを見ている時間が長いと統計上出ているので対応はマストです。

常に時代に即したインターネット上でのおもてなしをしていく姿勢が求められます。

若い世代が行政に関心がないということではなく、

このような背景を踏まえた上でホームページの充実を行っていただくということを私は強くのぞみます。

 

新宿区自治基本条例の理念を踏まえ、

インターネットにおいても新宿区民が主役!

となれるような施策を今後は若者の観点から展開していきたいなと思っています。

 

それでは本日はこの辺で!

ABOUTこの記事をかいた人

伊藤 陽平

新宿区議会議員(無所属) / 1987年生まれ / 早稲田大学招聘研究員 / グリーンバード新宿チームリーダー / Code for Shinjuku代表 / JPYC株式会社