都立入試理科の問題、小学校で給食抜きなど不祥事。文教委員会所属の議員でもハフポスで最初に情報を知ることに

ここ最近、新宿区の教育に関連するニュースがネット上にあがっています。

平成28年度東京都立高等学校入学者選抜学力検査問題(理科)に関する見解について
都立高校入試でまた出題ミス 理科教員の地学離れは深刻

2月24日に実施された東京都立高校の理科の入試問題を解いてみて驚いた。正解として4点を与えるべき選択肢が不正解とされている。

受験した都立高校を1点差で不合格になった生徒もいるだろう。既に合格発表がされてしまっているが、今からでも遅くはない。都教委は、合否判定をやり直して不合格が合格に変わる生徒に対しては、適切な対応をすべきだと思う。

昨日、新宿区教育委員会に問題提起をさせていただきましたが、まだ都立入試の問題は手元に届いていないとのことで、こうした議論も把握していないようでした。

区立中学の先生にも話を聞いたみましたが、同じく知らないということで、このニュースは認知度が低いものだと思われます。

おときた都議のブログで東京都とのやり取り、そして本件のわかりやすい説明が公開されています。

都立高校の入試でまたも設問ミス?正しい答えが答えにならないけど、「中学生なら答えられる」って…(おときた都議のブログより)

ですが恐らくこの問題の要点は、

「中学指導要綱の知識で解く問題だから、
天文学的(科学的)に間違っていても関係ないよね!」
(ついでに日付も入れて、事実とも異なるけど関係ないよね!)

という姿勢ではないでしょうか。
これでは科学軽視との謗りは免れられませんし、
なんだか「習ってないのに方程式を使ったからバツ!」みたいな姿勢です。

明日あたり新宿区から回答がくると思うので、待ってみます。

また、このようなニュースもありました。

「ママ、お腹空いた」で発覚 新宿区立小学校で”給食抜き”の不適切指導

東京都の新宿区立江戸川小学校(中西憲次校長)で1月、教師の行き過ぎた指導により、一部の児童が「給食抜き」になっていたことがわかった。当日、保護者に対して学校から連絡や説明はなく、児童からの訴えで発覚した。保護者から相談を受けた新宿区教育委員会では、東京都教育委員会による体罰のガイドラインにおける「行き過ぎた指導」「不適切な行為」であるとして、学校と教師を指導。学校は保護者や児童に対して謝罪、再発防止を約束している。

新宿区・東京都に説明を求め、同じような問題が発生しないよう対応させていただきます。

今回のニュースは、ハフィントンポストや現場の方から情報提供を通じて知りました。
問題が発生してから取り上げるまでのタイミングが遅くなってしまいました。申し訳ありません。

私は文教子ども家庭常任委員会、つまり教育関連の委員会に所属しています。

教育に関しては行政から情報提供が無いわけではりませんが、実はこれまでも、区からの情報提供をいただくのではなく、ネットを通じてニュースを知り、新宿区に確認し、ブログなどで問題提起するというプロセスが多くを占めていました。

上記2件の情報は、新宿区のホームページには掲載されていません。
(少なくともキーワード検索をしても発見できず…)

そうなると、情報提供をいただくか、ネットニュースを常時チェックすることでしか、情報を知る機会は無かったことになります。

新宿区内の情報をすべてリアルタイムで把握することは不可能です。
そして、この話は役所の職員や、区議員だけが知り、行動すれば良いわけではありません。
問題を解決するためには、行政や議会など内輪で解決するのではなく、区民の皆様が情報にアクセスできる状態にあることが不可欠です。

情報にアクセスできないということは、問題が隠されていることと同じことです。
課題の解決をするためには、過去の問題を共有し、協力して問題解決に努めることが必要ではないでしょうか。

そのためにも、例えば、区ホームページにもこれまで発生した問題へ手軽にアクセスできるページを作成し、公開することを議論をすべきだと思います。

100%問題が起こらないということはありません。
だからこそ、問題が小さいうちに対応をしていくためにも、より情報公開に積極的に取り組むことを提言してまいります。

それでは本日はこの辺で。

ABOUTこの記事をかいた人

伊藤 陽平

新宿区議会議員(無所属) / 1987年生まれ / 早稲田大学招聘研究員 / グリーンバード新宿チームリーダー / Code for Shinjuku代表 / JPYC株式会社