先日は、情報モラルセミナーへ出席しました。
主に教員の方を対象とするセミナーで、教育改革の動向、最先端の情報教育事例、そして情報モラルに関して学びました。
全国から人が集まる、結構大きなイベントでした。
教育委員会や、現職の先生によるパネルディスカッションも行われました。
北海道、愛知、千葉など全国の先生が集結する中で、なんと新宿区立西戸山小学校の先生が!
情報モラル指導をはじめるにあたっての不安や、実際に指導をされた際の実体験などについて、お話をされていました。
この不安というのは、児童、生徒の実態をつかむことができないということです。
例えば、私が小学生の頃はインターネットでテレビゲームの情報サイトを中心に閲覧していましたが、ほとんど調べごとをするために本を読むような感覚で使っていました。
しかし、中学生くらいのときは、ファンタシースターオンライン(PSO)などのネットゲームに没頭し、インターネットで現実世界では知らない人との接点ができるようになりました。
そして、高校生の頃はブログ、ハンゲーム、前略プロフィール、学校裏サイトなどがブームとなっていました。
大学生くらいからはmixiなどのSNSが普及し、現実の友人関係においても重要な役割を果たすことになりました。
こうした実態を、まわりの大人はほとんど把握していなかったと思います。
しかし現在では、これらの懐かしのサービスでは、トラブルが起きることはほとんどありません。
今では当時は存在しなかったLINE、その他のコミュニティ関連サービスなど、私も日常的には使っていないようなサービスでトラブルが発生しているのです。
若者とは、何も意識しなくても流行の渦中にいる人たちのことだとも言えます。
今の大学生と話してもギリギリ話についていけますが、小・中・高生と話しても流行についていけてないことに気がつきます。
こんな状況では、教員側は理解が追いつかないということになってしまい、情報モラル教育を行うことを躊躇してしまうかもしれません。
しかし、ネット依存、コミュニケーショントラブル、ネット被害などの本質は変わりません。
時代に合わせたサービスを理解していくことで対応していくことができます。
また、昔から存在するフィルタリングなど基本的な対策も効果を発揮しているそうです。
フィルタリングは保護者が導入を決めるものですが、平成27年度青少年のインターネット利用環境実態調査によるとスマホのフィルタリング利用率は45.2%と意外に低い結果が出ていました。
また、コミュニティサイトでの被害児童の約95%はフィルタリング未利用だったという結果も出ていますので、こうした基礎的なことを教育現場から伝えていくことが必要です。
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これからもICTの分野は急速に成長していくことになります。
将来、いまの子どもたちが仕事のをする頃には、多くの仕事がICTに代替されることになるでしょう。
子どもたちからICT機器を取り上げるのではなく、上手に付き合っていくことでリテラシーを高め、将来的には強みに変えることが大切です。
所属する文京子ども家庭委員会で情報モラルに関する議論になることもありますが、提言を続けてまい李ます。
それでは本日はこの辺で。