こんばんは。新宿区議会議員の伊藤陽平です。
本日は代表質問でした。
原稿はこちらになります。
2018年第一回定例会代表質問
今回は「若者の区政参加」というテーマについてご報告させていただきます。
まずは、若者のつどい2017の総括についてです。
例年だと11月の議会で質問させていただいてきましたが、若者のつどい2017は12月9日に開催されたため、2月の議会で取り上げることになりました。
私の総括については、すでに過去のブログで公開しています。
500万でアイドルフェス化した「若者のつどい」は若者軽視。納税者目線で改革を実現します
また、それ以前のブログはこちら。
予算500万、アイドルフェスで来場者増でも、区政参加できない「若者のつどい」は見直しを
行政が若者対象のイベントを運営する難しさ。新宿区「若者のつどい2015」へ参加。
私自身はアイドルライブも含めイベントを楽しむことができました。
しかし、それ以外の若者や納税者、ただお金を負担するだけの方々のことまで考えなければなりません。
特に若者に関しては、区政参加の難しさ、あるいは貧困問題など、まだ解決しなければならない課題があります。
2年連続でアイドルライブを行ったことで定着しましたが、今後についても質問を行いました。
伊藤 若者のつどい2017は成功したとお考えでしょうか。総括をお願いします。アイドルライブが強化されたように感じました。若者のつどいがアイドルライブというイメージが定着してきましたが、今後もこの方針は継続されるのでしょうか。当日参加していない若者や税負担をされている方の立場を考えて、事業を廃止、または縮小すべきではないかと考えていますが、いかがでしょうか。
吉住区長 まず、若者のつどい2017の総括についてです。 若者のつどいは、主に20代30代を中心とした若 者に、行政やNPOをはじめ地域で活動している団体などを知ってもらうとともに、若者同士が出会い、交流しながらつながるきっかけをつくることを目的としたイベントです。
今年度はテーマを「ひろげよう!新宿の魅力」とし、ひとくくりにはできない多様性のある新宿の魅カを、出演者と来場者のみなさんが共有し、多くの人に「新宿の魅力」を知ってほしいという思いを込めました。
そこで、司会や出演者をはじめ、企画・運営スタッフも含め、新宿にゆかりのある方に参加していただきました。当日は、オープニングで、新宿区在住のリオデジャネイロ2016オリンピック競泳男子代表の古賀淳也さんに「新宿区スポーツ栄誉賞」を授与するととも に、新宿生まれ新宿育ちの杉山文野さんと、それぞ れが思う新宿の魅力を語っていただきました。 そして、「夏目漱石と新宿」や新宿ゴールデン街をテーマとしたトークショーを行ったほか、気軽に悩 みを相談できる NPO法人の活動や就職に役立っビジ ネスセミナーなど、若者に知ってもらいたい情報を PR しました。 「しんじゅく若者会議でご意見があった周知に関し ては、事前に、出演者に自分が思う「新宿の魅力」 を発信してもらうことで周知の機会を増やし、当日 は、来場者にも会場の様子をSNS で広めてもらいました。その発信した写真を会場内に掲示することで、様々な「新宿の魅力」を共有できたと思います。来場者アンケートからは、「新しい出会い・交流があった」「NPOなどの知らない活動がたくさんあった」などの声をいただきました。さらに、新宿にゆかりのある同志として、出演者や運営スタッフにも交流が生まれています。
このイベントに参加された皆さんの率直な声から、一人ひとりの心に新たな「新宿の魅力」がひろがったものと考えます。
次に、アイドルライブの方針継続と事業の廃止、縮小についてです。
今後の若者のつどいについては、しんじゅく若者会議との連携や様々なご意見を踏まえながら、効果的、効率的な事業であるよう取り組んでいきます。
若者のつどい自体は素敵なイベントだったと思いますが、会場の盛り上がりからも、アイドルライブがメインのイベントだったと思います。
その点が総括に含まれていないことには違和感がありました。
一方で、アイドルライブの継続については、保留となりました。
そして次に、新宿区の若者へのアウトリーチの必要性について、質問をさせていただきました。
若者とは、若者のつどいに参加する人たちだけのことではありません。
すべての若者を大切にする姿勢が求められます。
しかし、行政サービスが必要な若者にほど支援が届かないことがあります。
先月、歌舞伎町のホストクラブやキャバクラでお仕事をされている方と、区政に関する意見交換をする機会がありましたが、
「周囲で妊娠・出産をする人で、認可保育園の知識がなくて認可外で1日1万円ものお金をかけていた人もいた。」
というお話を伺い、課題も見えてきました。
ただ単にホームページに情報を掲載したり、冊子を配布した程度では、行政サービスが届いていないこともあります。
そこで、行政や議会側からの、若者へのアプローチも必要だと考えています。
もちろん、歌舞伎町でお仕事をされている方も様々ですが、すべての若者に対してセーフティネットの役割を果たす行政とのつながりは必要です。
そして、別の歌舞伎町でお仕事をされている方からは、
「自治体に関する勉強会ができないか。」
というご意見もいただきました。
このような希望をお持ちの若者の方から、区政との接点をつくることが必要です。
伊藤 様々な若者がいる中で、必要な人ほど行政サービスが届いていないのではないでしょうか。こうした若者へのアウトリーチの現状や必要性について、どのようにお考えでしょうか。行政との接点があまりない若者に対しては、行政のほうから足を運び、接点をつくる必要もあると考えています。例えば、若者から行政サービスについて勉強会を開催してほしいとの要望があった際、ぜひ区職員にもご協力いただきたいと考えていますが、可能でしょうか。
吉住区長 若者へ必要な行政サービスに関する情報が 届いていないのではないかとのお尋ねです。 現在、区では、広報しんじゅくのほか、ホームペ ージ、SNS、スマートフォン用アプリなど様々な 手段により、区政情報の発信に取り組んでいます。
こうした中、今年度実施した「しんじゅく若者意識調査」では、行政サービスに関する情報の入手方法について、「ホームページやSNS から入手し る」との回答が2割台半ばと最も多く、若者への情 報発信についてはスマートフォン用アプリやSNS の活用が効果的であると考えています。
今後も、若者が必要な時にすぐに行政サービスに関する情報を取得できるよう、SNSやスマートフ ォン用アプリでの情報発信を充実していきます。
また、30年度には専門家のアドバイスや若者会議での広報活動の検証を行い、魅力的な発信内容や発進時期の改善につなげてまいります。
さらに、ご指摘のような要望に対しては「ふれあいトーク宅配便」のメニューなどを活用し、柔軟に対応してまいります。
ふれあいトーク宅配便とは、区職員による出前講座のことです。
吉住区長からも「柔軟に対応」というご答弁をいただきましたが、ホストやキャバ嬢の方々が対象であっても、条件次第では勉強会が実現可能ということです。
もちろん、すべての若者へリーチできるわけではありませんが、若者のつどい等に参加している方以外の若者と新宿区が接点をもつことは大切です。
若者向けに新たに事業を増やしたり、優遇するということではなく、まずはセーフティネット等の支援が届くよう頑張ります。
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若者は街にとっての課題ではなく、大切なエンジンです。
歌舞伎町では、ホストやキャバ嬢の方々が街のお掃除をしています。
地域へ貢献されていることをポジティブにとらえています。
歌舞伎町お掃除会に
前回から参加させてもらってます?
すごく楽しい?仲良し伊藤議員?? pic.twitter.com/L9ouAvVoVX
— 愛沢えみり (@emirio9o1) 2018年2月19日
最年少議員として、行政がリーチできない若者の声をしっかりと届けてまいります。
それでは本日はこの辺で。