川松都議「一番の陳情はドンの紹介で内田都議多選もOK」の疑問

こんばんは。新宿区議会議員の伊藤陽平です。
先日このブログにて投稿させていただいた、川松都議への公開質問状ですが、真摯なご回答をいただきました。

公開質問をさせていただいた経緯はこちら(アゴラ)↓

お忙しいところ、貴重なご意見をいただき、改めて川松都議に感謝申し上げます。
千代田区長選挙も本日が最終日となります。
以下、選挙戦の最後になってしまいましたが、私の見解をお伝え致します。

川松都議のご回答を読ませていただき、気になったのはこちらの箇所です。

正直な事を言うと、私が都議会議員になって以来、一番多い頼まれ事が「内田先生を紹介して欲しい」という事です。特に多いのが国会議員の先生からです。それだけイメージは大きくなっていたのではないでしょうか?私はそんな気安く人を紹介出来る仲ではないので誰も紹介した事はありませんが。

以前も、菅官房長官が都の税収を地方に配分するために内田氏を訪ねてましたが、結局のところ権力を持っているからではないかと思ってしまいました。

菅氏は、第1次安倍晋三政権の総務相時代に、都の税収を地方に配分する件で内田氏に相談に行ったことを振り返り、「実力者といわれる内田先生のところに恐る恐るお願いに行った。私が思っていた『内田茂』という政治家像と違った。『日本全国のことを考えたら、当然じゃないか』といわれた。心底、政治家として尊敬をしている」と絶賛した。

2016/08/26 夕刊フジより抜粋

改めて、前回のブログの箇所を引用しますが、東京の税金を地方へ流すことについてのやり取りが行われています。

よってご回答からは、「内田都議は権力を握っていない」ということまでは、よくわからないと感じました。
私も自民党都連の組織としての慣習(例えば年功序列や当選回数などでポストが決まるなど)に関してまでは存じあげませんが、都区制度改革を推進することで疑念の解消にも繋がると考えています。
私も区議会での提言を続けてまいりますが、ぜひ都議会の場でも積極的に取り組んでいただきたいと思います。

また、多選高齢について。
内田都議などの議員は多選OK、しかし首長はNGというご意見でした。

まず首長の高齢多選と議員の高齢多選は似て非なるものであるという前提が抜けているように思います。首長は役所内の全ての権限を有します。中でも人事権を持つ事は重大で、長く首長をやられる事で「イエスマン」が増えて役所からダイナミックな政策風が無くなってしまいがちと一般で言われます。

しかし、自民党都連が支援する候補者の中には多選の首長もいらっしゃいます。

また、内田茂都議はシャープでアイデアマンだというご意見もございました。

これは大きな実感ですが、内田茂さんにしても、瀧沢先生にもしても考え方はシャープで、けっこう斬新なアイデアマンです。ですので、多選・年齢だけを取って適格・不適格と議論するのは私にはなじみません。首長でも、常に進化し続ける事が出来るならば年齢は関係無いかと思います。

これは、石川まさみ候補がシャープかどうかという話にもなってくるのではないかと思います。
自民党都連側が多選を争点として設定し、結果として議員が石川まさみ候補に対して多選を理由に批判することになっていますが、こちらも結局のところ違和感が残ったままです。

内田都議が行ってきた改革(東京の税収を地方へ配分すること等)が評価されるかは、意見が分かれるものと考えられます。

自民党都連のある議員のブログにも、東京都の税収を地方へ配分することに関して、肯定的に表現されていますが、これは意見が割れる政策だと思います。
千代田区長選報道に思う、国政・都政・区政のあるべき姿〜増田氏の政策を振り返る(坂本あずまお板橋区議)

都区制度や都民の税金の使い道などの政策も含め、2017年の東京都議会議員選挙では争点にすべきです。
夏に向けて、改めて議論が深まることを願っております。

それでは本日はこの辺で。

ABOUTこの記事をかいた人

伊藤 陽平

新宿区議会議員(無所属) / 1987年生まれ / 早稲田大学招聘研究員 / グリーンバード新宿チームリーダー / Code for Shinjuku代表 / JPYC株式会社