新宿区内で知的障害を疑似体験。物がつかめず、見ているものが途切れたりする困難

こんばんは。新宿区議会議員の伊藤陽平です。

本日は、「新宿区内障害者福祉施設共同バザール・障害者作品展」へ。
新宿区内の障害者福祉作業所で作られたお菓子やアクセサリーが販売されていました。
そして、写真は撮り忘れましたが、絵などの作品も展示されていました。

新宿区手をつなぐ親の会・Windsさんのブースにも立ち寄らせていただきました。

疑似体験キャラバン隊『Winds』 | 新宿区手をつなぐ親の会

当事者の方は生活をするだけでも大変そうというイメージがあります。
しかし、具体的にどのようなことに困難を感じるのか、本で勉強しても理解するのは難しいものです。
当事者になることはできませんが、疑似的に困難を体験することで障害について理解を深めることはできます。

まず、点字で書かれた電話番号を読んで携帯電話の番号を押すこと、そしてタイ語で書かれた数字を電卓で計算するという動作を体験しました。

私たちは無意識に文字を認識しているため、数字を見ても瞬時に処理することが可能です。
しかし、障害をお持ちの方は、文字や数字を認識できない場合があります。
未知の記号が登場すると手の動きは止まってしまい、簡単な計算であっても、時間がかかってしまいました。

次に、当事者の目線を再現した映像や音声を体験しました。

パソコンの画面とヘッドフォンで体験しましたが、特殊な音がしたり、映像が途切れたりすることもありました。
当事者の方と同じ世界にいても、同じものが見えているわけではないということを実感しました。

飲食店ではメニューを見ることがあります。

左のように日本語以外で書かれているとさっぱりわかりませんが、右のように枠で括られ、日本語でカナ表記や写真もつけることで非常にわかりやすくなりました。
障害をお持ちの方のみならず、すべての方にとって見やすい表記を意識することが大切です。

最後に、写真の手袋をつけた状態で欲しい商品を手に取り、電卓で計算し、お金を支払うという動作を体験しました。

実はこの手袋をはめると、思うように手が動かせなくなり触覚もほとんどなくなります。
電卓でボタンを押し間違えたり、お札が取れなかったり、普段簡単にできることも一苦労でした。

本イベントについては、区長や他会派の議員もSNSでシェアをされていました。
政策的な判断に関してはお立場により様々だと思いますが、議会や行政、あるいはまちづくりの主役である区民がさらに理解を深める機会は必要です。

新宿区手をつなぐ親の会(Winds)さんは、学校でも疑似体験プログラムを提供されているそうです。
私は文教子ども家庭委員会に所属しておりますが、学校でもこのような取り組みを広げ、区民の理解を進めていくことも必要だと実感しました。
貴重な機会をいただき、ありがとうございました。

それでは本日はこの辺で。

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伊藤 陽平

新宿区議会議員(無所属) / 1987年生まれ / 早稲田大学招聘研究員 / グリーンバード新宿チームリーダー / Code for Shinjuku代表 / JPYC株式会社