教科書や問題集を電子に。Libryで学習の質向上と教員の長時間労働問題解決

こんばんは。新宿区議会議員の伊藤陽平です。

昨日は、EdTechスタートアップのLibryさんをお尋ねして、事業に関するご説明をいただきました。

Libry(リブリー)

教科書等の教材をタブレット端末やスマートフォンで利用できるサービスです。

このサービスを利用するメリットは多くの教科書を持ち運ぶ必要もなくなることです。
また、関連する問題など必要な情報へ瞬時にアクセスできることもメリットです。

また、デジタルとアナログのハイブリッドな運用が行われていることが特徴的でした。
教科書や問題集は電子化されていますが、紙のノートで学習する点です。

ただ、教科書等が端末で閲覧できるだけではなく、教員が操作する管理画面も作り込まれています。
例えば、画面をタップするだけで完了する採点や瞬時に結果の分析ができる機能が用意されていたり、カメラを活用することでノート提出が簡単にできます。
ノート提出については、必要なページを探す手間も省かれます。

蓄積された学習ログにより、授業の準備やその後の支援も効率的に行うことが可能です。

さらに、特に重要な点は、昨今問題となっている教員の長時間労働の解決にもつながることです。

学習指導、学習指導、成績処理は、システムを活用することで、効率的に行うことができるようになります。

現場の教員の方からは、
「以前は23時までかかっていたのが、20時になりました。3時間の短縮は大きいです。」
とのメッセージが届いているそうです。
教員のQOLとして大きな改善をしています。
(そもそもが非常に問題のある環境だとは思いますが、過去よりも改善していること自体はポジティブに捉えています。)

Libryさんのサービスは、時代の流れをとらえた優れたサービスです。

現在は、高校、理系科目を中心に開発・導入が進んでいますが、今後は義務教育の現場でも導入されることを期待しています。

新宿区でも、EdTechの導入に取り組んできました。
教職員の数を増やすことも有効ですが、既存のリソースの中で工夫をすることも大切です。

児童・生徒のためにも、ICT化を推進しながら教育の質向上と教員の長時間労働両立を進めてまいります。

それでは本日はこの辺で。