こんばんは。新宿区議会議員の伊藤陽平です。
本日は、市町村アカデミーで2日目の研修でした。
講師が研究に携わられている方だったので、昨日に比べてデータを用いる機会が多くありました。
最初に「コロナ後の日本のまちづくり」というテーマで日本総合研究所主席研究員の藻谷浩介先生にお話をいただきました。
コロナ、貿易、少子高齢化の状況についてデータでご説明をいただきました。
円安になる以前でも機械等の輸出は過去最高を記録していることがご紹介されていました。
データを確認せず悲観的になったり、傲慢になったりすることもありますが、可視化された実態と感覚とが乖離していることを痛感しました。
地方議会でもデータではないところで議論が行ってしまわないように、算数レベルでも頑張ります。
次に「地域再生の失敗」というテーマで飯田泰之先生にお話をいただきました。
中国を経由しないようサプライチェーンの組み替えなどが行われている傾向にあり、供給側のショックが中期的に続くのではないかとお話しされていました。
人口増加率だけが経済成長率に影響を与えているわけではないということをご紹介されていました。
東京都は人口が増加傾向にありますが、経済成長率が増えていません。
東京本社の顧客である地域経済が厳しくなってきていることが指摘されていました。
新宿区に暮らしていても同じやり方で経済を成長させることは難しいと実感しております。
本社機能と地域経済との関係まで区政で対応することは難しいかもしれませんが、新しい視点からイノベーションを推進していきたいです。
インセンティブ政策は、近隣自治体とのチキンレース化すると言う問題がありました。
出生率や子育て世帯を増加させるために、近隣住民から一時的に奪ってくることしかできず、そのエリアだけで見た時には何も起きていないというご指摘がありました。
結果としてそのエリアの財政が悪化して不幸になるというご意見には大変賛同しました。
新宿区でもより有効な政策を実行できるよう、丁寧に議案審査を行います。
2日間の研修、また地方議員のみなさまとの意見交換でとても勉強になりました。
議会でも学んだことについて活かしてまいります。
任期中の研修はこれで最後になりますが、また区議会議員になることがあれば出席したいです。
それでは本日はこの辺で。