656億円を子どもの給食、若者の奨学金へ!新宿区長選よだかれん候補の演説

こんばんは。新宿区議会議員の伊藤陽平です。

新宿区長選挙も4日目となりました。
予告通り、本日はよだかれん候補、明日は吉住健一候補の演説書き起こしをします。

11月6日(日)によだかれん候補の街頭演説へ伺いました。
公開されている演説情報を見て突撃したので、ご本人を驚かせてしまいましたが、丁寧にご対応いただきました。

新宿区議会では熱心にお仕事をされていました。
同じ無所属ということもあり、様々な課題について勉強会や条例提案を行った仲間です。

個人的な印象として議会でも党派を超えて信頼されている方だったので、辞職されたことは残念でした。
しかし、再び新宿区政に挑戦されることになりました。

演説を書き起こしたので、ぜひご覧ください。

新宿区で20年暮らし男性から女性へ

新宿区長に立候補しました、平仮名5文字よだかれんです。かれんコールも巻き起こり幸せなことです。
新宿区長選が行われています。7つの政党からご支持いただきまして、みんなのよだかれんとなって立候補をいたしております。
まずは、自己紹介からさせていただきます。1972年生まれ、愛知県豊橋市出身、沖縄県那覇市育ちの50歳となります。
そしてこの新宿区で20年以上暮らしてきました。この20年の中で男性から女性に生まれ変わり、ミュージカル俳優、ダンサー、行政書士、新宿区会議員へとみなさまに押し上げていただきました。
いよいよ新宿区長選です。選挙というのは最近の流れの中で、出たい人が出るのではなく、出したい人を出すんだという流れができています。杉並区の岸本聡子さんという新しい女性の区長も誕生しました。
よだかれんも区民のみなさまから熱きラブコールをいただいてこの場でマイクを握らせていただいております。

議会でパートナーシップ・ファミリーシップ制度を提案

これまで新宿区議会議員として徹底して行ってきたのがちいさき声をすくいあげるという活動です。新宿区の状況をみなさんにお伝えしていんです。新宿区ではちいさき声を軽んじてしまっているんです。
パートナーシップ・ファミリーシップ制度を提案しましたが、新宿区は頑なに導入してきませんでした。それはつまり、新宿区営住宅から性的少数者を排除してきたということなんです。
子どもたちに差別をしてはいけませんと教えながら、新宿区自らが性的少数者に差別的扱いをしてきたということをみなさんに知っていただきたいです。そして、一緒に変えようと思っていただきたいです。

トー横キッズは新宿区の子ども

それだけじゃないんです。今トー横キッズが社会現象として知られていると思います。歌舞伎町に、社会や学校や家庭で居場所を失った子どもたちが流れついてきて、そして12歳とか13歳とかそんな小さい子どもたちが性的搾取をされていたり、色んな事件に巻き込まれているんです。
こんな状況大人として当然手を差し伸べないといけないのですが、現在の新宿区長がこうおっしゃったそうです。トー横キッズは新宿の子じゃないって。これはつまり新宿区に住民票がないから支援や保護の対象にはしなくて良いということだと私は受け止めています。
とても悲しいことでした。自分の暮らす新宿区のリーダーがそんなことを言うなんて。私は変えなきゃいけないと思いました。トー横キッズも新宿の子なんです。

656億円の貯金で給食無償化へ

時間もないですが、もう一つ伝えさせてください。現在新宿区に656億円の貯金が眠っています。新宿区の言い分ももちろんあるんです。いざという時のために貯金は大事なんだと。それもわかります。今がいざというときでなければいつなんでしょうか。コロナが3年続いて、今は急激な物価高が私たちの生活をおそっています。今こそこの656億円を使って、子どもたちの未来、若者の未来に投資をしたいと思います。
例えば、子どもたちの給食費無償化。8億5,000万円でできますが、ご賛同いただけないでしょうか。本来は国の役割です。4,500億円を使ってやるべきですが、爆撃機ばかり買ってGDP比2%11兆円を安全保障費へ使おうとやってしまっているため、国はやらない。だから新宿区がお手本を示すべきなんです。この656億円を使って子どもたちがお腹いっぱい給食を給食費の心配せずに食べられるようにみなさまの力を貸してください。

若者たちの奨学金返済を支援したい

そして若者たちも苦しんでいます。私たちが学生の頃って、私は今50歳ですけど、遊ぶためのお金や海外旅行に行くためのアルバイトでした。今の学生さんたちは生活費とか学費のために一生懸命アルバイトしているそうです。
私たち中高年の責任です。私たちが社会を滅茶苦茶にしてしまったので、私たちが社会をちゃんと正して新しい社会を引き継がなければならないと思っています。学生さんの奨学金の一部、新宿区に手助けさせていただけないでしょうか。いかがでしょう。そんな税金の使い方。ちいさき声をすくいあげる新宿区、そして税金を子どもたちや若者の未来のために、ご高齢者が一生安心してこの街で暮らせるような使い方をさせていただきたいと思っています。
そのチャンスがもう始まっているんです。あたらしい新宿、よだかれんと一緒に生み出してまいりましょう。みなさまの清き一票で、多様性の象徴よだかれんを多様性の街新宿の新しい区長に押し上げていただきたいと思います。
平仮名5文字よだかれんでございました。ご清聴誠にありがとうございました。

ミュージカル俳優をされていたので、演説されている姿はまるでスターのようで引き込まれてしまいました。

子どもや若者に目を向けて支援を広げたいという思いが強く伝わってきました。
とてもわかりやすく演説をいただいたので、ぜひ参考にしていただければと思います。

それでは本日はこの辺で。

ABOUTこの記事をかいた人

伊藤 陽平

新宿区議会議員(無所属) / 1987年生まれ / 早稲田大学招聘研究員 / グリーンバード新宿チームリーダー / Code for Shinjuku代表 / JPYC株式会社