予算が増えて約700万。若者のつどいは見直しを

こんばんは。新宿区議会議員の伊藤陽平です。

毎年この時期に若者のつどいについて質問しています。

11月19日に新宿区若者のつどいがオンラインで開催されました。
吉住区長もトークショーに出演されていましたが、とても楽しく視聴させていただきました。アイドルライブ等でファンの方々がSNSで投稿されている様子も拝見しました。
今回はオンライン開催でしたが、吉住区長が言及されていたように「知り合いが作れない若者への支援」という目的がこのイベントにはあります。
また、行政や各種団体の情報提供が行われていましたが、これも目的の一つです。

私は2014年から連続して出席していますが、回を経るごとに知り合いをつくる企画は縮小し、アイドルイベントが目玉のプログラムに変更されているように感じました。
アイドルのファンやイベント出演者であれば楽しめると思いますが、参加していない若者はただ税金を負担することになり、公平ではありません。
683万1千円の予算が計上されています。SNS等を確認する限り参加者が偏っているように見えますし、費用対効果が良い事業とは考えていません。

この事業で何を成し遂げたいのかも、改めて考えることも重要です。
オンライン開催であっても当初から掲げてきた目標を達成するための取り組みであったのかも気になります。
アイドルライブや友達作りを行政が支援することは本当に適切なのでしょうか。
これだけの費用をかけて行政サービスや団体等の情報を伝えて、どれほど効果があるのかも疑問です。
一度若者のつどいについては、目標を改めて考え直し、効果を分析されてみてもよろしいのではないかと思います。
若者会議と一体化させ、若者の区政参加を目標として定める方が税金を投じる理由にもなると思います。

質問と答弁の要旨です。

伊藤 今回の若者のつどいもオンライン開催となりましたが、最終的に支出する金額を教えてください。
当初若者のつどいが掲げてきた目的と乖離するイベントになってきたようにも思いますが、今回はどのような目標を達成するために事業に取り組まれたのでしょうか。事前に指標を設定されていたのでしょうか。イベントを終えて総括をお願いします。
対象が偏っているように思いますが、新宿区の若者に広く求められているイベントなのでしょうか。何か根拠があれば教えてください。
若者のつどいについてはあり方を抜本的に見直し、若者会議のようなイベントにする、または廃止することが必要と考えていますが、いかがでしょうか。

吉住区長 はじめに、最終的に支出する金額については、約683万円となる見込みです。今年度の若者のつどいは、新型コロナウイルス感染症対策として昨年に引き続きオンライン開催とし、20代・30代を中心とした若者に新宿の魅力を知ってもらい、地域・行政・団体とのつながりを生むこと、地域参画への意識を高めることを目的として開催しています。
当日配信動画の再生回数は1,096回と昨年度に比べ減少しましたが、アンケートでは「区民でも、普段知らない新宿の顔はたくさんあるので、そういう部分を新たに知ることができるきっかけになるのが楽しいです」との声をいただきました。また、約4割の方が「新宿の新しい魅力を発見できた」、約5割の方が「新しい発見や情報を得ることができた」と回答しています。こうしたことから、一定の目標は達成したと考えています。
今年度は、目白大学の学生が「新宿の魅力スポットめぐり」のコンテンツ作成に参画しました。多くの学生による自主的な参加をいただくなど、様々な若者が参加するイベントとなっていると考えています。
今後の若者のつどいについては、一層効果的、効率的な事業となるよう取り組んでいきます。

再質問まではしませんでしたが、アンケートをもって約700万事業を行うことの必要性は理解できていません。
また機会を見つけて、若者のつどい改革に取り組みます。

年内最後の議会報告となりました。
また、年が明けたら1月から委員会、2月から定例会がはじまります。
任期も残りわずかですが、最後までみなさまと対話をしながら議会活動に取り組んでまいります。

それでは本日はこの辺で。

ABOUTこの記事をかいた人

伊藤 陽平

新宿区議会議員(無所属) / 1987年生まれ / 早稲田大学招聘研究員 / グリーンバード新宿チームリーダー / Code for Shinjuku代表 / JPYC株式会社