こんばんは。新宿区議会議員の伊藤陽平です。
本日は、本庁舎対策等特別委員会で川崎市役所を視察しました。
川崎市では、旧庁舎の跡地に新庁舎を建設しています。
令和5年6月に完成したこの新庁舎は、11月から本格的に供用を開始しています。
工事期間は約3年ということで、新宿区でもスムーズな庁舎整備は可能だと感じました。
新庁舎は地上25階の高層ビルで、西新宿にあるビルのような印象を受けました。新宿区でも資産を有効に活用し、可能な限り高層ビルの形態を取ることが望ましいと考えています。
また、川崎市では旧庁舎を再現した復元棟という建物も併設されていました。
完全に新しい庁舎にする案もありますが、新庁舎を建設する際には何らかの形で歴史を残す工夫が必要だと考えています。
視察では、防災拠点としての機能も重視されており、官民が利用できる共用会議室を災害時にはスライドさせて広いスペースを確保する工夫も見られました。
さらに、非常時に雨水をトイレに活用できる設備や、緊急汚水槽などの設備も整備されています。
執務環境については、完全なフリーアドレスではありませんが、グループアドレスという仕組みが導入され、部や課ごとに自由にデスクを入れ替えられるようになっています。
新庁舎整備に向けてペーパレス化が推進されていたので、個人のデスクが必要なくなり、各部署の書類はキャスター付きのワゴンに保管され、柔軟な働き方が実現されています。
不動産価値の高い新宿区の特性を活かし、財政負担を抑えつつ、安全で迅速に対応可能な新庁舎を整備することが重要です。
実現可能であれば、可能な範囲で高い建物を建設しておくことも有効ではないかと感じましたが、今後も他都市の事例を参考にしつつ、議論を進めてまいります。
それでは本日はこの辺で。