子どもが集まる泉大津市の話せる図書館シープラと

こんばんは。新宿区議会議員の伊藤陽平です。

本日は泉大津市立図書館シープラに伺いました。

ダイエーのビルだった場所に図書館が入っています。建て替えのタイミングで商業施設の空きフロアになっていた4階に整備されたそうです。

図書館といえば、静かで読書が好きな方が集まる場所というイメージがあると思います。
しかし、泉大津市では子ども目線、会話ができる図書館という思い切った取り組みです。

一般的な図書館のイメージは子どもが集まる場所が一番に考えられているとは言えません。
中高生がシープラについてSNSで拡散して人気が広まりました。子どもが集まれば大きな音が出ることもありますが、地域でも受け入れられています。

子どものスペースでは声を出して良い図書館として、他自治体で障害をお持ちのお子さんも安心して過ごすことができます。自閉症の方がカームダウンやクールダウンできる場所もありました。

館内は飲み物が可能で、食事ができるスペースもあります。離乳食を食べたり、中学生がハンバーガーを食べたりと、柔軟な運用がされています。

同じ施設内にはロボットを開発する企業も入居しており、図書館システムと連携した案内ロボットが導入されていました。最先端の取り組みとして注目されます。

市長は「調査は図書館へ、職員は市民と向き合う時間を」と述べられており、図書館では新規事業に関する調査や資料提供を行われています。議会図書館の支援も行われ、展示資料や議員への資料送付なども実施されています。議会前に図書館でレファレンスを依頼する議員も増えているとのことでした。

利用にあたっての注意は唯一「一緒に快適な空間をつくりましょう」というものです。会話は良くても、わざと大声で騒いだりすることはありません。

議会でも図書館一館構想や本庁舎との一体整備などの意見がありますが、私は複合施設として運営していくべきだと考えています。

こどもの読書推進計画は子どもの意見を取り入れ、本体がまんがで作成されていました。自治体の計画は分厚く読まれないことが多いですが、読んでもらえる工夫の重要性を感じました。

また、「寝たい」という声があったため、ちょい寝用のまくらやブランケットの貸し出しも行っています。

最終的には子どもの居場所としての機能が強化されていましたが、コワーキングスペースのような機能を半分程度持たせる構想もあったそうです。単なる図書貸出機能を超え、地域と共に進化する図書館でした。

図書館のあり方を議論する際の大変参考になる事例だと感じました。

それでは本日はこの辺で。