ローカライズ≠翻訳 外国人クリエイター起用で成約率倍増へ

clare2対外国人メディアに関するニーズはグローバル化を進めたいということで、スモールクリエイターでも既存メディアのローカライズをしてほしいというご依頼をいただきます。

本日のテーマはローカライズです。

以下引用ローカライズとは – はてなキーワード

ある国で作られた製品やサービスを、別の国や地域で販売する際、その国の言語・法令・慣習に合うように製品を修正・改訂すること。localize。

また、昨今ではクラウドソーシングによる格安の翻訳サービスなんかも登場しています。

Conyac – 翻訳のクラウドソーシングサービス

本日は、ローカライズ、つまり外国人に最適化したコンテンツを考えていきます。

翻訳のみでは訴求力が弱い

以下よくいただくお話のパターンです。

既に日本語コンテンツがあるから、内容は変わらないしそれをそのまま翻訳して掲載ほしい(そうすれば文字の修正だけなのでコストはほぼ無いはず。。)

というのが多いです。

しかし、日本人の理解しやすいコンテンツが外国人にそのまま刺さるという訳ではありません。

コンセプト等は残しつつも、文書、写真、映像コンテンツの内容、インターフェイスは独自に考え直す方が良いでしょう

以前外国人観光客を増やしたい!ということで外国人対象の観光コンテンツ制作を担当したことがありました。

そこで問題になったのが、外国人の視点です。

例えば、

ある国では一度電車に乗ったら乗りっぱなし。

電車の乗り換えという概念がない

など、日本のコンテンツをそのまま翻訳して焼き増しすると、日本では常識の鉄道乗り換えルールなどをそのまま押し付けることになりおもてなしのできていない状態になってしまいます。

ターゲットは誰か?

例えばアジア、欧米で考えても目的がぜんぜん違います。

すごくざっくり考えても

アジアの場合は買い物を重視
欧米の場合は日本独自の体験を重視

というようにアジアと欧米だけを見ても明らかに傾向が違います。

このようなバックグラウンドは国により千差万別。直接ターゲットに寄り添うことが求められます。

刺さるコンテンツには外国人クリエイターの起用

現状最善だと思う方法は、 外国人に直接企画から入ってもらうことだと考えています。

スモールクリエイターでは、外国人留学生のコミュニティと提携をすることで、多様な外国人と協力しながらコンテンツを制作します。(写真はコンテンツ企画担当のクレアさん)

その結果、翻訳のみの場合と比較し、ほぼすべてのお客さんの成約率が約二倍に増えました。

訴求力を高めるためには相手の立場でコンテンツを考えることが重要です。

コンテンツもおもてなしをする場だと考え、グローバル化に対応していく時代だと思います。

ABOUTこの記事をかいた人

伊藤 陽平

新宿区議会議員(無所属) / 1987年生まれ / 早稲田大学招聘研究員 / グリーンバード新宿チームリーダー / Code for Shinjuku代表 / JPYC株式会社