本日のテーマは文化政策、最新の路上アーティスト事情をお届けします!
当メディアは政治活動の話がメインですが、
専門学校でクラシックを学び音楽専門士の資格を学生時代に取得しております。
家族もアーティストであり、スタジオ・ライブハウスの経営などをしている関係で生粋の音楽ファンとしてお考えいただければと思います。
そんな環境のため、音楽に関する友人は普通よりも多く仕事で触れることもございます。
若いアーティストの友人から
今は路上ライブの時代だよ!
という話を多方面から聞いてます。
もう三年ほど前ですが、友人で24歳無所属音楽だけで生活をできるか?
というかなりチャレンジングなアーティストのWebに携わったことがありますが、 本当に凄いんですが達成をし実際それ可能にしていたのが路上ライブでした。
スモールクリエイターで取締役をしていたメンバーも、
片道切符だけ握りしめて、 言葉は現地で覚える! 金は現地で稼ぐ!
と言って飛び出しましたが、
やはり路上ライブで生計を立てながらなんと100日ほど滞在しイギリスの方まで行ってしまったのです!
そんなわけで個人的にも注目をしている路上ライブは音楽を志す若者のライフラインであると感じていました。
しかし、そんは素晴らしい路上ライブの一方で、アーティストは警察官とのバトルを強いられているのです。
無許可で路上ライブをしていると道路交通法や騒音関係の問題で原則として違法になるのです。
「誰に止められても俺は歌うのをやめねえ!」
的な現場も見てきましたが、やはり大変そうだなあ。。と感じました。
- 路上ライブとは一体何か?
- 現在の法に問題があるのか?
- アーティストに対する政策はどうなっているのか?
などなど見ていきます。。
路上ライブは収益性が高い
まず、なんといってもアーティストは食えないというイメージだと思います。
実際まわりでも多くのアーティストがバイトとの掛け持ちをしていました。
一定の人気があるアーティストからすると路上ライブは収益性が高く、食うためには効率的だと考えています。 友人のアーティストは路上ライブをすると一日で20-30枚のCDが売れています。
アーティストによるとCD-Rに音源を焼いて原価は数十円。 一日活動すると二万円ほどにはなるという話でした。
路上に強いアーティストであれば、アルバイトなどから解放されることになります。 音楽に専念し活動時間を増やすことで、トライアンドエラーを繰り返したりファンやキーパーソンに出会う可能性も上がると思います。
ヘブンアーティスト事業と問題
東京都には、 東京都生活文化局文化振興部が存在しております。
東京都の文化政策 – 東京都生活文化局ホームページ
2002年に石原元東京都知事のときにヘブンアーティストというライセンス制度が誕生しました。
「ヘブンアーティスト事業」は
東京都が実施する審査会に合格した
アーティストに公共施設や民間施設などを
活動場所として開放し、都民が気軽に
芸術文化に触れる機会を提供していくことを
目的としています
認定されたアーティストは活動場所を提供するので文化活動を通じて東京を盛り上げていきましょう!
ということのようです。
問題としては、審査の妥当性や、特定のジャンルは難しいということです。
実際のところあれだけ路上で見かけるバンド形態のアーティストがぜんぜんいない。。
そもそも路上ライブで注意する警察官が教えてあげない限り、
制度を知っているのかすら微妙なところだと思います。
次に、本来は収益源になるはずの路上ライブでの物販制限が存在していることです。
物販にはリスクがあるとは思いますが、アーティストの収益源として可能性を秘めているだけに非常にもったいないです。
そしてなんと言っても騒音の問題があると思います。
実際路上ライブでアーティストと警察がバトルをする背景として、
通行人の苦情がきっかけとなっているのです。
アーティストと音楽ファンの意見を政策に反映させる
政策を決めるのは非常に難しく、アーティストやファンの多くのご意見が必要だと思います。
経済政策など常にニーズの高い政策に比べ、文化というのは常に軽視されがちです。
しかし私は、アーティストとは才能あふれる時代の代弁者だと思います。
例えばピカソのゲルニカのように、文化を通じて戦争の重みを訴えるなど、
アーティストの作品の中には政策以上の功績を残しているものも多いと思っています。
私たちの感性もきっと文化の中から形成され、
日常を豊かにし、政策に反映されていることは間違いありません。
僕も20代前半はロックスターを目指し音楽活動をしていたので痛感しましたが、
まだまだ若手のアーティストが音楽一本で生きていくのは非常に厳しい状況です。
しかし、路上ライブを伸ばすことで莫大な財源を使わなくてもアーティストを育てる土壌を形成できると考えています。
また、路上ライブはCDが売れていることを見ても、一定のニーズがあり、
文化発展のためにも個人的には即時規制という流れは望んでいません。
同時に違法なまま路上ライブを続けるというのもアーティストを犯罪者にするみたいで良くないと考えております。
僕の友人などをみていると若手アーティストと政治にはまだまだ距離があると思いますが、
利益団体を形成して改革を求めるなどアーティスト自身がルールを決められるような社会になることも重要です。
これらの問題は政治に関わる問題です。
しかし、若者、アーティストの政治参加は非常に遅れてしまっています。
社会を動かすには政治を変えていく必要があります。
私も数少ない政治に携わる音楽経験者として、
アーティストの政治参加を促進していくことをミッションにこの問題に取り組んでいきたいと思います。