内閣府が毎年発表する「高齢社会白書」の高齢化率は毎年増加傾向にあります。
平成26年度における65歳以上の人口は、過去最高の3,190万人となりました。
総人口に占める高齢者の割合である高齢化率は25.1%です。
住民基本台帳と外国人登録者数を合算した値から算出した新宿区の高齢化率は19.7%です。
しかし、新宿区内には高齢化率の非常に高い地域が存在し、都営戸山ハイツのある戸山2丁目地区は40%です。
また、都営戸山アパートを有する百人町4丁目地域に至っては52.2%もの高齢化率になります。
グリーンバード新宿を通じて、戸山ハイツで開催される夏祭りのお手伝いをさせていただくこともありました。
若い世代を巻き込めなければ、お祭りをはじめとする行事の運営継続自体が難しい状況です。
—
平成67年には、日本全体で高齢化率が40.5%になるという言われています。
新宿区内には多くの若者が住んでいますし、多くの若者が各地から集います。
グリーンバード新宿を見ていても、ボランティアに取り組みたいという若者は常に一定数存在していることがわかりました。
先ほどのお祭りなどの担い手がいない問題に関しては、適切なマッチングをすることで一定の改善は見込めると思っています。
ただし、若者の目線から面白いと感じる行事でなければ続けることは難しいですが。
これまではシニアや行政が主導になった既存の取り組みに若者を巻き込もうとされていましたが、若者が中心となる活動にシニアを巻き込んでいくことも大切だと思います。
もちろん、若者にもシニアにも納得していただけるような努力が必要です。
新宿区のポテンシャルを生かした取り組みができれば、高齢社会へ対応する道を提示することができるのではと思っています。
それでは本日はこの辺で。