安全保障の研究者の方が講師をされている、危機管理の勉強会に参加してきました。
危機管理のテーマと言えば、
「地震が発生した」
「エボラが流行っている」
「○○によるテロ」
などが挙げられます。
しかし、これらを題材として挙げると、場合によっては差別だと批判をされることもあります。
昨今では、安全保障の議論が活発になっていましたが、政府が「仮想敵国」を言えなかったこともあり、制度の分かりづらさにつながっていたのではないでしょうか。
そこで、本日の勉強会では架空のテーマを設定し、演習を行いました。
「中野区にゾンビがやってきた」という設定で、防災マップを使いながらロールプレイ形式で自治体がどのように対応するべきかを考えました。
ちなみに、ゾンビに噛まれた人はゾンビになってしまいます。
ゾンビの実態も最初の段階では不明で、ロールプレイを通じて徐々に明らかになっていくという設定です。
実際に米軍の共同統合戦闘学校では、様々なゾンビが登場する事態を真剣に想定し、核攻撃オプションまで含めた作戦計画を策定しているとのことで、非常に実践的な演習でした。
ゾンビというと一見ふざけているようですが、政治的な対象の特定を避けることができます。
そしてこの演習のおもしろいところが、「ゾンビ」の部分を参加者によって変えることができることです。
女子大生が演習に参加していた時は、「街にピカチュウゾンビが出た!」という設定で、街中でピカチュウが増殖したこともあったようです。
かわいらしさがあっておもしろいですね^^
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今回の演習では中野区長役を一人選び、ゾンビが現れたことについてプレスを配信しなければいけないというシチュエーションから始まりました。
「ゾンビが出ました!」とスレートに言うことはできます。
信じてもらえないから、「暴徒が現れた!」と言うこともできるでしょう。
被害を最小限に食い止めるために、どのエリアを守るか、何を優先するか、人それぞれの価値観で対応が変わります、
想定外の事態に直面した時に、何を考えるか事前に体験することで弱点を知ることができます。
それでは本日はこの辺で。