高校生から子育て政策を考えよう!とちょう保育園視察やおときた都議との意見交換

こんばんは。新宿区議会議員の伊藤陽平です。

昨日に引き続き、本日も高校生インターンの方々と活動しました。
ネットTVへの出演もありましたが、もちろんそれが主な区議会議員の仕事というわけではありません(笑)

初日のブログはこちら。

高校生インターンと細野豪志議員が激論!若者の政治参加や主権者教育の必要性を共有

2日目の本日は、子育て政策について徹底的に考える1日とさせていただきました。

私は文教子ども家庭委員会に所属しているため、頻繁に子育て政策について議論の機会があります。
また、たまたま西新宿在住の方から子育てに関するご相談をいただき、来月には出産を予定されている方を対象に、イベントを開催させていただくことになりました。
そこで、イベントでは何をしたら良いかについても、高校生たちと考えてみました。

そして、保育園の視察へ。
3名のインターン生たちは全員、
「幼稚園に通っていて、保育園には一度も行ったことがない。」
ということだったので、西新宿にある認可保育園「とちょう保育園」を見学しました。
とちょう保育園の取り組みについて、簡単にご紹介させていただきます。
その名の通り、都庁(都議会議事堂の1階)に設置された保育園で、東京都により実施された制度でもあります。

とちょう保育園

とても綺麗な保育園という印象でした。
定員は新宿区民の地域枠と都庁職員や近隣の民間企業の従業員枠で半分ずつとなっています。
モーニングカフェでは、大人400円、子ども300円で、親子で朝食の時間を過ごすことができます。

また、体調不良の場合に、ライブカメラを用いて遠隔で医師に確認を取ることができたり、充実した事業となっています。

紙おむつの提供・処分、衣服の準備・洗濯、寝具のリースによって、手ぶらで通える取り組みも行われています。

保育園に通う子どもたちは、晴れているときに車道を通らなくてもアクセスできる新宿中央公園まで遊びにいくということで、すぐ近くなので現場も見学に行きました。
また、実は新宿中央公園にはたくさんの店があり、ソフトクリームや弁当なども公園内で楽しむことができます。
高校生たちはタピオカドリンクを注文し、インスタにアップする写真を真剣に撮影していました。

そして、ランチタイムはおときた都議とご一緒させていただき、広域自治体ならではお仕事についてご説明いただきました。
ここでは、高校生から都政に関する鋭い質問が投げかけられました。
お忙しいところご協力いただきありがとうございました。

昨日の国会見学に続き、本日あ都議会見学も行いました。

さて、区役所に戻ってからは、昨日忘れてしまった区議会見学へ。
区役所職員の方にもご協力をいただきながら、子育て政策について検証を行いました。

自分に子どもができたという設定で、どのようなアクションが必要かを、高校生たちに考えてもらいました。
「母子手帳ってどこでもらえるんだろう?」
「保育園ってどうやって入るの?」
「育休や産休ってどんな制度?」
「こども園って何?」
など、様々な疑問が浮かんようです。
具体的な制度について、こちらの資料をもとに職員の方にご説明いただきました。

平成29年度新宿区保育園・子ども園入園(転園)申込みのご案内【H29.5改訂】[PDF形式:3,788KB](新規ウィンドウ表示)

保育園に入る際に、どのような書類を提出するか、また家庭の状況を点数化し、審査の際に優先順位が決まっていくことなどを確認しました。
また、多額の公費を投じて保育園を増やしても、なぜ待機児童が生まれてしまうのか、未来に必要だと思う制度は何かなど、活発に議論が行われました。
一通り説明をした後、最後に、
「紙やPDFが公開されていても利便性が悪い。不動産や求人サイトのように検索できて、オンライン上から申請できるようにするべきだし、保険のサイトみたいにいくらお金がかかるかも自動的に計算できるはずでは。」
とご意見をいただきました。
不動産のサイトや保険のサイトを高校生が閲覧しているのも、なかなかシブいなと思いましたが(笑)、問題提起された資料はこのような感じです。

確かに、民間の実態を考えると現実的に可能な範囲のご提案だと思いました。
子育ての電子申請については一部で導入され始めましたが、さらに利便性を高めるために提言を行ってまいります。

昨日に引き続き、私にとっても学びの多い1日となりました。
「高校生のうちから子育ての制度を理解しないと、いざという時に戸惑ってしまうのではないか。」
「子どもができると根本的な問題を考える余裕もなくなりそう。高校生だからこそ俯瞰的に子育てを検証することができた。」
と、ありがたい感想をいただきました。
明日は最終日ですが、高校生にとって有意義な時間となるよう頑張ってまいります。

それでは本日はこの辺で。