こんばんは。新宿区議会議員の伊藤陽平です。
本日のテーマは3Dプリンタです。
先日、家庭用のフルカラーの3Dプリンタ「da Vinci Color」が発表されました。
ついに3Dプリンターがフルカラーに 色鮮やかなフィギュアを出力できるXYZの新モデル|WIRED.jp
なんと価格は38万円と、そこまで高くない(!?)
私が初めて3Dプリンタに関心を持ったのは、2013年でした。
ロングテールで有名な、クリス・アンダーソンの著書「Makers」が世界中に大きな影響を与え、3Dプリンタ元年とも呼ばれていました。
その頃、家庭用3Dプリンタで出力可能な殺傷能力のある拳銃の3Dデータがオンライン上に公開されたり、複製不能だとされてきた鍵がコピーされてしまったり、様々な出来事があり多くの方が3Dプリンタという単語を耳にするようになったと思います。
前述のような家庭用のカラー3Dプリンタも2015年ごろから30万円ほどで購入が可能でした。
端末の小型化が実現した部分はありますが、2016年にジェットノズル方式の特許が切れたことで、フルカラー3Dプリンタの低価格化が進む可能性はあります。
3Dプリンタと聞いて、自分とは関係ないものだと思う方もいらっしゃるかもしれません。
私たち一人一人がどう活用できるかですが、例えばIoTの分野です。
インフラ面でも、新宿区にあるさくらインターネットさんのsakura.ioの登場で、月額60円からIoTに挑戦できるようになりました。
さくらインターネットが提供するIoTプラットフォームサービス、sakura.io
また、以前は数十万数百万の投資が必要だった3DCADソフトも、ここ数年で無料でかなりの機能が利用できるソフトが登場しています。
アイデアさえあれば、お金をかけなくても物がつくれてしまうインパクトは計り知れないもので、日本社会の景色をも大きく変えていくことになります。
かつてほど3Dプリンタがニュースで報じられなくなっただけで、軍事やバイオ、あるいは宇宙など、業務用レベルではさらに3Dプリンタが現場でイノベーションを加速させることでしょう。
部谷さんの記事もご参考に。
米海兵隊、ついに3Dプリンター製砲弾を発射 「昨日の技術を明日買う」海兵隊が積極的な理由 | JBpress(日本ビジネスプレス)
臓器が出力される日もやってきたり、宇宙船の部品など宇宙で何かを作る際にも3Dプリンタが力を発揮するでしょう。
新たなテクノロジーや時代の変化は、私たちと遠くない存在としてすぐそばにあることを感じながら、日々学んでいかなければなりません。
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地方議員になった当初、効果測定なきガラパゴス化した産業政策を展開している地方行政に危機感を感じたものです。
産業政策が行われている一方で、スタートアップ企業の中には規制、あるいは税や社会保障の負担により成長が阻害されている可能性もあることは、常に頭に入れておく必要があります。
また、9月の議会でも質問を予定していますが、プログラミング初心者の子どもたちがたった1日でプロダクトを作ってしまうとんでもない時代に突入しています。
現実を直視した教育改革が必要です。
全国で唯一「スタートアップ」というワードを会派名にかかげて活動している以上は、引き続き新宿区で新しい産業が発展するよう、そして子どもたちの可能性を伸ばせるよう、議会活動に取り組んでまいります。
それでは本日はこの辺で。