こんばんは。新宿区議会議員の伊藤陽平です。
本日は、予算特別委委員会の最終日でした。
スタートアップ新宿として、当初予算案に反対させていただくことになりました。
まず、一般会計は歳入の伸びもあり前年度比3.0%増の1,508億円で過去最大でした。
スタートアップ新宿の要望に関連するところでは、情報セキュリティなど一部で政策を前に進めていただくこともあり、感謝をしております。
一方で歳出の肥大化を抑制するため、見直しが必要だと考える事業をいくつかピックアップし質疑をさせていただきました。
まず、年間5億円程度の公費投入が見込まれる区民保養所等については、民業圧迫であり、自己負担で賄うことが可能な事業だと考えています。
さらに、以前も代表質問で取り上げたことぶき祝金やふれあい入浴などは、20年ほど前から存在する事業で、少子高齢化など時代の変化に対応することなく現在まで継続されていることが問題だと考えています。
過去の記事もご確認ください。
年間6,600万円も使われている高齢者祝い金。現職議員が実施した世論調査を議会へ提出|リサーチコム × 伊藤新宿区議 | 日本最大の選挙・政治情報サイトの選挙ドットコム
高齢者を敬う気持ちはもちろん大切で、政策は区民の声があって実現しています。
しかし、財政的な課題に向き合っていくことが大切です。
また、子ども・若者政策も、より効果的、効率的になるよう改革が必要です。
12億5000万円の子どもの医療費無償化についても議論させていただきました。
こちらの記事もご参考に。
もちろん、新宿区内では記事のハンドクリームのような事例は確認しておりませんし、子育て世帯にとっては大切な制度だと考えています。
一方で、過去の決算実績と比較すると、予算が増額する傾向にあります。
さらに、区財政のみならず、医療が関係するため国による財政的負担が存在します。
国は赤字の状態で財政運営していますが、利子をつけて将来世代が返済をすることを意味します。
子どもの医療費の無償化が財政に影響を与えていますが、総合的に考えた際に、子どもたちにとって幸せなのかは疑問です。
現在は、子ども家庭部が単独で事業を行っていますが、医療データを扱う健康部など医療の視点も必要です。
より効果的、効率的な政策になるよう事業の見直していただけるよう、要望をいたしました。
また、行財政改革についても、様々な提案をさせていただきました。
一度はじめた事業をやめることは難しく、事業によっては毎年数億円の財政的負担が発生する場合もあります。
そこで、行政評価・公会計の活用、サンセット方式等の手法、定員適正化等の行財政改革を引き続き実施し、さらに区の責任を明記した財政基本条例を制定することで、より効率的な自治体経営を推進いただけるよう要望いたしました。
行政や議会には、膨大な要望が集まることになります。
要望にこたえることは大切ですが、限りある予算にも限度があります。
セーフティネットが将来にわたり維持するためにも、行財政改革が大切です。
さらに、選挙で意思表示のできない将来世代に過剰な財政的負担をかけることなく、自由度の高い区政を残すことを大切にしています。
高齢者、そして主な支持層である若者まで政策の見直しを訴えることで、必ずご批判をいただきます。
しかし、将来を見据え、行財政改革は必要なことだと確信しています。
春に向けてご支援をいただいている方も増えてきましたが、ご理解をいただけるようブログ等で丁寧に意図をご説明させていただきながら、議会活動に取り組んでまいります。
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休憩中に先輩方から過去の行財政改革に関してお話を伺う経緯がありました。
私は保養所2つに対して改革を迫りました。
しかし、昔は5つの保養所存在し、箱根だけで2つもあったそうです。
これまで行財政改革に取り組まれてきた先輩方には改めて感謝を申し上げます。
一人会派という立場を最大限活かし、理想を追求した上で提言を行ってまいります。
それでは本日はこの辺で。