こんばんは。新宿区議会議員の伊藤陽平です。
11月になり予算要望書を提出されている議員・会派の方が増えてきました。
私も明日提出を予定しており、最終調整を行っているところです。
改めて予算要望についてご説明をさせていただきます。
まず、予算要望書の提出は義務ではありません。
各会派が独自に行っているもので、私も最初は知りませんでした。
そもそも、予算については2月から3月にかけて予算特別委員会で議論するものかと思っていました。
しかし、そのタイミングになると、ガチガチにかたまった状態で分厚い予算書として出てきます。
区長やキーパーソンが決定をする前に、要望を届けて反映につなげようということになります。
各会派では、各種団体ヒアリングを実施されています。
私のような一人会派だと団体単位でご意見をいただくこともほとんどありません(苦笑)
SNSでのご意見や、区民の方、専門家の方にヒアリングしながら、私の責任で提出をいたします。
大きな会派はもっと丁寧で、私の資料は詰めも甘めで大変申し訳ありませんが、作成の手順です。
また、作成途中なので行政に提出する資料と表記が変わる可能性があります。
まず、予算に対する考え方を文書で示しています。
私の場合は、行革の必要性を訴えることに力を入れました。
次に、具体的な手法を箇条書きで記載しました。
そして、要望したい箇所を箇条書きでまとめていきます。
過去の予算書から支出の目的と金額を確認し、気になるところをピックアップしました。
新規・拡充以外にも、廃止・縮小の要望も行います。
総務費の一部です。
本来は細かな金額まで見積もることが大切だと思います、
しかし、結局担当課への確認が必要で、ご負担を増やすだけであまり効果がないと思い省くことにしました。
以前は、地元の高校生とユースデモクラシー推進機構仁木代表と一緒に区長のもとにご説明をさせていただきました。
記念撮影もできるのが魅力的ですが、区長もお忙しいと思うので、今年も書類を担当課にお送りするだけにしようと思います。
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民間から突然議員になってしまい、お恥ずかしながら役所内部のルールはよく知らず、予算要望書も提出していませんでした。
効果の程はと言われると、記載したからと言ってすぐに採用されるわけではありません。
提出して良かったことは、各項目について担当課からフィードバックをいただくことができる点です。
要望した内容をもとに予算特別委員会にのぞむ会派も多いです。
私も事前に感触を確認することで議論をコンパクトにまとめることができたと思いました。
予算要望という形でフィードバックをいただく必要もありません。
過去に「情報セキュリティの専門家にシステムの調査を委託する。」という項目で要望を行ったことがあります。
その後、情報セキュリティアドバイザー制度や自治体版ホワイトハッカーが実現しましたが、私の予算要望書が決定打になったとは感じませんでした。
箇条書きだけ見るとあっさりしていますが、これまでの議会で繰り返し取り上げた経緯があります。
結果がどうなるかはわかりませんが、行政・議会のみなさまからご理解をいただけるようコツコツ活動を積み重ねることしかできません。
予算要望が議会活動に必須だとは考えていませんが、経営的な視点から予算の全体像について要望を行ったり、事前の要望にご興味のある方は今からでも提出されてみてはいかがでしょうか。
議会活動のメモになってしまったので、別の機会に区民のみなさまにわかりやすく予算の考え方はお伝えします。
それでは本日はこの辺で。