アーティストにとってメリットはあるのか?音楽定額制サービスを使ってみた②

guitar
前回の記事
スマホで聴けて絶対お得!音楽定額制サービスを使ってみた

注目を浴びている音楽定額制サービスですが、アーティストへの影響はどうなっているんだろう。。

ジェイコウガミさんのサイトが参考になりそうですね。

Spotifyのビジネスモデルを説明したミュージシャン、レコード会社、権利関係者向けサイト「Spotify Artists」翻訳を公開します        

大雑把にまとめると、

「一度Spotifyが会費を集め視聴回数により分配していく」
というモデルになっています。

定額制へ流れる背景

違法ダウンロードされるんだから定額制サービスを導入することで環境が改善するんじゃん?
っていう発想ですね。

日本の場合は、まだまだCDの売上の比率が高く(2009年にCD売上世界一になったり!)
その辺の事情が海外と大きく違うので打撃を受ける可能性があります。

現状で4,000億程度の市場規模なので、
月額1,000円、年間12,000円という設定で市場規模をカヴァーする場合は、
約3,300万人のユーザーを獲得しないといけません。

これだけ無料コンテンツが充実している現代においては不可能な数値ですね。。

国内の音楽コンテンツ市場規模は定額制サービスに奪われてしまいます。

そして、そもそも売れてるCDというのは過去の資産である「旧譜」が多く含まれているため、
これから出てくる無名のアーティストが従来のパッケージ販売だけでやっていこうというのはかなり難しいと思われます。

新人アーティストはCD-Rに手売りで収益化がおすすめ

新人アーティストがCDという媒体で勝負をするのであれば、CDの原価を落として利益を出すという話になります。

従来のいわゆるCD販売だと、流通のコストが原価の半分近くをしめていました。
また、パッケージなどもこだわりだすとどんだけ金がかかるんじゃいという話です。

通常の流通であると、損益分岐点を超えるにはおよそ2万枚ほど販売をしないといけませんが、
誰もが名前を知っているようなアーティストであっても今の時代は2万枚も売れないケースがほとんどです。

僕の友人は、CD-Rに楽曲を焼いて販売していましたが、
2時間ほどで原価数十円のCDを見事に1,000円で20枚ほど売りきっていました。

この手法は大手では難しいでしょうが、
売れない大手よりもあくまでCD販売という観点でのマネタイズは成功していると考えられます。

ダウンロード販売も低コストで参入がしやすい分野ですが、
物という実態が無い分高い単価をつけて販売する難易度は高いですね。

一律200円みたいなのではなく、
価値によって1曲5,000円で販売!みたいなことができたら面白そうなんだけど容易にコピーが可能な現状で価値を担保するのはやはり難しいですね。

才能のあるアーティストにはチャンス!

音楽定額制サービスですが、ユーザー側にとって最大のメリットは、「好きな音楽を聴ける時間が増える」ということで、本当に良い時代に突入したと思います。

従来の音楽産業の印象や、テレビなどを通じて特定のスターが注目されて大多数の人はそこに乗っかるという形でしたし、町のレコード屋に行っても、店舗面積の関係で売ってるCDに限りがありました。

楽曲をダウンロードできる環境ができたことで、それらの制約が消えて、好きな音楽を好きなだけ聴けるような世の中へ近づいてきています。

それによってこれまでアーティスト活動を継続することができなかった「才能のあるアーティスト」が自力で生きていける時代になってきたと思います。

現状のガラパゴス的な音楽産業を保護することも大事かもしれませんが、もし自分が今音楽活動をするチャンスがあれば、グローバル化に対応すべく海外へ売りにいったり、製造コストを下げたり、グッズ販売をしたり、ECやらもなんだかまだまだ楽しめそうな気がします。

しかしロックスターへの道は険しいですな。

ABOUTこの記事をかいた人

伊藤 陽平

ベンチャー×政治。30歳最年少新宿区議会議員。無所属1人会派Startup SHINJUKUで子ども・若者のために奮闘中。365日ブロガー。機械学習。日本初のAI議員。ネット選挙。元学生起業家、楽器演奏。表現の自由。オタクとまちづくり。グリーンバード新宿。落合で妻と2人暮らし。