億単位の赤字保養所は廃止の方針。速やかな処分を

こんばんは。新宿区議会議員の伊藤陽平です。

本日は、新宿区議会定例会の最終日でした。

保養所の指定管理に関する議案について反対討論を行いました。利用者にとっては公費が投じられた宿泊所を利用できるためメリットがあります。
しかし、多くの納税者は億単位の赤字が出ている宿泊施設の経営を支えている状態です。

公共施設等総合計画では
「この施設類型は区民の健康増進、余暇活動の充実を図るための施設であるが、多様化する区民ニーズに対応する民間のサービス供給が見込まれることから、将来的に区有施設は廃止し、大規模な改修や建替えの時期に合わせ、民間サービスへ移行する。」
と保養所について基本方針が示されています。
これは公共施設マネジメントの観点から極めて妥当な判断です。
福祉的な支援が必要な方にはバリアフリーの宿泊施設については費用を負担するなど、施設を保有せず対応をすべきです。

特別区において13区では、赤字の公共施設を抱えることができない、民間で宿泊サービスが充実してきた等の理由で保養所が廃止されています。
新宿区でもこれまで保養所の廃止に取り組んできましたが、さらなる改革が必要です。

また、他自治体では売却を決定してから10年も買い手が見つからないということもあり注意が必要です。
新宿区は基本方針を示した以上、速やかな対応が必要です。

本議案で指定管理者を指定することで、5年以内に保養所を廃止をすることはなくなると区の意向を確認しています。そのため反対です。
今後も議会から定期的にモニタリングを行いますので、ぜひ進捗についてご説明をいただければと思います。

それでは本日はこの辺で。

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伊藤 陽平

新宿区議会議員(無所属) / 1987年生まれ / 早稲田大学招聘研究員 / グリーンバード新宿チームリーダー / Code for Shinjuku代表 / JPYC株式会社