私の政策の一つに、「新宿ブランドの確立」があります。
新宿に愛着を持つことが、
区政に関心を持っていただくためにも必要だと考えています。
そうした経緯もあり、「新宿ナンバーを制定したらどうか」とのご要望が私のところへ寄せられています。
以前ポスティング配布したレポートにも記載していますが、
新宿区の場合は登録台数が10万台に満たないということで、
新宿ナンバーは申請できないという状況です。
今後、政治の世界からルールを変えていくことで、
将来的に導入をしようという議論をすることはできます。
まず、このご当地ナンバーの始まりは、
2008年に国土交通省が地域振興の一環として開始した制度がきっかけとなっています。
これまで自動車ナンバーをつけるためには、
自動車検査登録事務所が必要でしたが、
2008年以降、各自治体が独自にナンバーを定められるような制度になりました。
制度的に導入ができる場合でも、反対運動が起こるケースもありました。
例えば、世田谷ナンバーの導入時には世田谷ナンバーを考える会(旧世田谷ナンバー新設を反対する会)などが中心となり、
世田谷区で大きな反対運動が起こりました。
23区には、品川、練馬、足立の3つのナンバーがありました。
杉並区の場合、練馬ナンバーから、杉並ナンバーへ変更しています。
また、詳しくは申し上げませんが、品川ナンバーは23区で絶大な人気あります。
そこで、「品川ブランド」に価値を見出し
「品川ナンバーの方が良いじゃないか!」
というご意見もたくさん出ているわけです。
世田谷ナンバー導入にあたり反対派の主張として「不正なアンケートと署名活動」というものが挙げられています。
今回の「世田谷ナンバー」導入にあたって、
世田谷区で実施したアンケートでは、区民の8割が賛成という結果になっていました。
賛成の署名を行った商店街関係者への聞き取り調査によって、
「半ば強制的に賛成の署名をさせられた」
「商店街においては反対意見を言えない」
「反対できる立場ではない」
との声も出ている、と反対派の中から主張が出ています。
あくまで私がヒアリングを実施した範囲ですが、新宿区において、
「新宿ナンバーよりも練馬ナンバーの方が良い!」
という意見はあまり聞いていませんが、
様々な考え方があるということは頭に入れておく必要があります。
そして、気になるご当地ナンバー導入での行政コストですが、
実は多くが、こうした住民への意識調査にあてられていました。
世田谷区の発表より引用。
Q:世田谷ナンバーの申請にあたり行政コストがかかっているという声もあるが?
これまでにかかった費用は約80万円。内訳はアンケート調査の郵便コストで60万円、残りは区内の施設に立てた20本の「のぼり代」の経費だ。(世田谷区)
—
たとえ導入できる環境を整えたとしても、
最終的な意思決定には区民の意思が必要です。
また、仮に導入する場合は、団結して取り組まなければなりません。
複数の方からご要望をいただいた経緯や、
私個人としても区のブランディングという観点から賛成の立場なので、
議会では改めて取り上げさせていただきます。
それでは本日はこの辺で。