行政視察では腐敗の裏側まではわからない。議員同士の視察型インターンシップはいかが?

昨日から本日にかけて、20代当選議員のイベントに参加しました。
まずは、おときた都議による、選挙制度に関する問題提起からスタート。

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そして、メイン講師は元我孫子市長の福嶋浩彦先生でした。

詳しくはおときた都議のブログを↓
議会が「議員同士で議論をする場に変わるべき」なのは、ずばり人口減少社会だからである?!

また、重冨川崎市議も福島先生に対する熱い想いをブログに書かれていました。
憧れのヒトと会えました。それは野球少年がイチローに会えたかのような感動でした。

これまで何度かご紹介させていただきましたが、私は議員になる前に、新宿区自治基本条例検証会議委員をさせていただいておりました。
その際に自治について勉強するために様々な本を読みましたが、最も影響を受けたのが、福島先生の「市民自治」という本でした。

地方議員の方は、ぜひご一読をいただければと思います。

市民自治 (ディスカヴァー携書) 新書 – 2014/2/21 福嶋浩彦 (著)

二日目は各議員から日頃の取り組みについて話をしたり、ディスカッションをさせていただきました。

詳しい内容は割愛しますが、若手議員に対する集中攻撃や、想像を絶するような腐敗した政治の話など、政治の闇を知ることになりました…。
新宿区議会にも変えるべきだと思うことはたくさんありますが、他議会の現状を知れば知るほど、一人会派の立場を尊重してくださる新宿区議会は議会改革が進んでいる素晴らしい議会だと改めて実感します。

地方自治体の議員であれば、どのような議会でも同じ自治体で4年間仕事をします。
民間企業でいう出向のような制度はありませんので、視野が狭くなってしまう可能性もあります。

もちろん、他自治体への行政視察はこれまでも実施されています。
無駄とまでは言いませんが、決まったスケジュール通り、行政職員の方から公開してもカッコよく見える範囲で「形式的な説明」をいただく程度のものです。

行政視察では表面上どこも素晴らしい自治体に見えますし、単なる政策の勉強だけならインターネット上にもたくさんの情報が掲載されていますが、このように現場の議員が集まって実際に話を聞き、「生の政治」についても理解することは重要です。

腐敗が進行している自治体もあれば、改革が進み既得権を叩き潰し再生に向かう自治体もあります。
どのように改革を実行したのか、「政治の裏側」に関しては調べることが難しいです。

そこで、こんなアイデアを考えてみました。
議員が他自治体の議員に密着し、行政視察に加え、その自治体の議員が裏側解説をセットで行う議員同士の視察型インターンシップなんていかがでしょうか?

視察に行く側だけでなく、視察を受け入れる側にとっても、自治体を比較することができます。

そして、腐敗をしている議会の場合、別の自治体からやってきた議員が、その腐敗している状況についてブログでレポートを書くことで、拡散し世論を動かすことにもつなげられるのではないかと思います。

新宿区議会であれば可能な限り受け入れますので、お気軽にご連絡ください^^

全国の自治体に散らばる多様性のある議員が、過酷な環境の中、悩みながら各自治体で課題に取り組む姿勢に、大きな刺激を受けました。

また皆様とお会いできる日を楽しみにしています。

それでは本日はこの辺で。

ABOUTこの記事をかいた人

伊藤 陽平

新宿区議会議員(無所属) / 1987年生まれ / 早稲田大学招聘研究員 / グリーンバード新宿チームリーダー / Code for Shinjuku代表 / JPYC株式会社