異例の無報酬で横粂勝仁候補が父に誓って復活を目指す

人気バラエティ番組のあいのり「総理」としてもおなじみ、元衆議院議員の横粂勝仁候補のところへお伺いしました。

無所属、そして無報酬で議会活動をするという前代未聞の候補者です。

まず、なぜ政治家を志されたかについては、お父様がC型肝炎で亡くなられたことがきっかけです。

詳しくはこちらのページをごらんください↓
よこくめ勝仁の想い(政策)

党所属の経験もあることから、党公認の候補者であるメリットについても包み隠さずお話しいただきました。

—(伊藤)無所属では、党にいるよりも当選確率は低いのではないでしょうか。それでも党を出たということに関して、どうお考えですか。
横粂勝仁候補:まず、一番の違いは党からのお金があるかないかです。普通の時でも、党からは活動費が出ていましたし、ただの候補者の時から月50万出ていましたし、公認料でももらえる、派閥とかグループに入っているとさらにもらえる。数百万、数千万の資金があるかないかは全然違います。
当選確率も、何党というだけで何万、何十万って票があって、私はそれがない状態で、完全に「横粂」って存在だけで50万、60万取らないといけないので、それも大きな差です。
無所属でやることのメリットというのは、大きなしがらみに関係なく、自分なりの行動ができることで、それは選挙で自分なりのこだわりをやれるのも特徴です。党でやると党の面子があるとか、そういったことで好きな選挙戦もできない。さらに当選後は政党のイエスマンとして、何党は賛成だから賛成、反対だから反対、となり、もう考えない政治家になってしまうんで。

党に入っているとお金がもらえて選挙活動に専念できることや、組織票の上積みがあります。
組織票でかためられた現在の選挙に勝つことは非常に難しいことです。

志を持って当選した若手議員の中でも、党や先輩議員から圧力がかかってしまうことで、志が失われイエスマンになっていくのを何度も見ることもありました。

これまでの政治家ができなかったことに取り組むことができる可能性は、無所属が可圧倒的に高いです。

そして、無報酬で活動するという異例の宣言をされたわけですが、
「生活はどうするの?」
「責任感がなくなるのではないか?」
など、疑問の声が上がっています。

—(伊藤)(前都知事の一連の報道に関して)多くの都民の方はお金の問題で怒っていらっしゃいました。「議員報酬ゼロ」については、どのように評価されると考えていらっしゃいますか。
横粂勝仁候補:やっぱりまず言われるのは「生活どうするの」っていうことと、「無報酬だと責任が伴わないんじゃないか」と。
生活費に関しては先ほど説明しました。責任がなくなるというのはとんでもない話で、無所属無報酬という立場で見たら、逆に厳しい目で見られるわけで、「無報酬だから遊びます」ということになれば大バッシングになるわけで、そんなことはできません。お金に関して言えば、弁護士をやっている方が所得は良かったですし、政治家の時はマイナス1000万で借金を背負ってしまいました。お金が欲しかったら弁護士をやればいいっていう話になるし、そうじゃないやりがいでやってるので、無責任になるという心配はいらないと思います。

そもそも政治家を職業として考えた場合、非常に割の悪い仕事です。

今の選挙で当選するためには、数千万単位で資金が必要で、落選するリスクも極めて高いです。
横粂候補が前回落選された時は一千万円の借金が残ったとおっしゃっていました。

国会議員は税金で好き放題遊べる大富豪のような存在だと誤解されることもありますが、(特に与党以外で)政治家になったとしても金銭的には支出も多く、プライベートも人権も奪われ、非常に厳しい立場になります。

これからの時代に志で勝負するためには、弁護士や税理士としてもお仕事をされている横粂候補のように、手に職があることは非常に重要なことだと思います。

横粂候補は、現在も組織のない選挙に挑まれています。
一人でスピーカーを担ぎ街を歩きまわって演説や一人ひとりとの対話を繰り返されています。

実は、私の選挙とまったく同じ状況です。
本当に平日はボランティアを集めることも難しく、早朝から深夜まで一人でも多く接触するしかありませんでした。
本当に厳しい選挙で身も心もボロボロになり、失ったものがいくつもありましたが、事前の調査では当落ギリギリのラインから奇跡を起こして何とか当選しました。
区議選の時に新宿区内だけで、7日間で厳しいと感じた選挙が、参院選ではポスター貼るだけで大変な東京全で18日もあると思うと、改めて横粂候補が今回挑戦されたことの凄さを実感します。

横粂候補は、6位争いをしているグループを追う「ダークホース」として紹介される記事も上がっています。
これからの追い上げに注目の候補者です。

それでは本日はこの辺で。

ABOUTこの記事をかいた人

伊藤 陽平

新宿区議会議員(無所属) / 1987年生まれ / 早稲田大学招聘研究員 / グリーンバード新宿チームリーダー / Code for Shinjuku代表 / JPYC株式会社