新宿区議会議員のお仕事を解説。代表質問と一般質問って何?

こんばんは。新宿区議会議員の伊藤陽平です。

新宿区議会では、明日から代表質問と一般質問が行われます。
写真のように議場で話をすことになりますが、改めてご説明させていただきます。

質問という単語だけ見ると、わからないことを確認するやり取りだと思われるかもしれません。
もちろん数字等を確認することも大切ですが、
「〜の導入が必要だと思いますが、どのようにお考えでしょうか。」
と、事実上の提案をすることもOKで、すべてひっくるめると議員の発言機会ということになります。
非公式な場の意見交換とは異なり、議会の答弁は議事録にも残り、新宿区によるオフィシャルな見解になるため重みがあります。

代表質問と一般質問の違いですが、まず、代表質問は会派を代表した一人の議員が行う質問のことです。
会派とは、議会内における小さな政党のようなもので、
「自由民主党・無所属クラブ」
など、国政政党に連動する傾向にあります。
私は無所属ですが、一人の会派「スタートアップ新宿」として代表質問をさせていただきます。
私のような一人会派は、代表質問として20分の時間をいただいております。
会派としての質問のため、時間も數十分から1時間程度と長く、一般質問は5分から10分程度です。
実は一人当たりの時間で見ると、一人会派は最も長い時間発言することができます。
大きな会派のご配慮で、少数会派が意見を述べる場をつくっていただいていることに感謝しています。
これに対し一般質問は、各議員からの質問です。
また、答弁を誰が担当するかという点でも違いがあります。
代表質問は区長、一般質問は区職員から答弁をいただきます。

代表質問も一般質問も、事前に原稿を提出しています。
当日は、質問も答弁も音読をすることになります。
確かに、区民が傍聴できる議場で質問と答弁を示すことは大切です。
しかし、形式的な会議に多くの議員や職員を拘束することが良いことかは、議論が必要です。
私は、音読中心の会議は文書で結論だけ示すことで無駄をカットし、その分余裕ができた時間を別の仕事にあてた方が望ましいと考えています。

原稿はあらかじめ用意するものの、質問時間の全てが完全に音読のみというわけではありません。
再質問という制度があり、答弁が出た後に、通告なしのアドリブで質問をすることができます。
答弁は区長ではなく、区職員が担当します。
代表質問では納得する答弁をいただきにくい場合、いただいた答弁の中に不明な点がある場合は、積極的に再質問を行なっています。
なぜ納得する答弁が出てこないのか、そして質問の機会をパフォーマンスで終わらせないために心がけていることについても、改めてご説明させていただきます。

私は明後日2月21日(水)の午後から代表質問をさせていただきます。
傍聴も可能で、以下のサイトから動画も配信されています。

新宿区議会 議会中継

平日の日中ですが、お時間のある方はぜひご覧いただければと思います。

それでは本日はこの辺で。

ABOUTこの記事をかいた人

伊藤 陽平

新宿区議会議員(無所属) / 1987年生まれ / 早稲田大学招聘研究員 / グリーンバード新宿チームリーダー / Code for Shinjuku代表 / JPYC株式会社