子どもにとってゴミ収集車が危ない!と思った方はご連絡を

本日はゴミ収集車に関するテーマです。

先日インターネットを通じて、
「ゴミの収集車のルートが保育園のお散歩と重なってしまって危ない。その解決策として、ゴミ収集車がお散歩と重ならないよう、個別回収をした方が良い。」
という内容のご意見をいただきました。

まず、ゴミの集積所の前提として、新宿区が決めているのではありません。
住民が中心となって約束事として決められています

個別回収自体も不可能ではありませんが、住民の間で合意が必要です。
そして個別回収となれば私道を通る必要も出てくる場合がありますが、同意書という形で通行許可が必要となります。

収集車側も非常に気をつかっているようで、子どもを見かけたら近寄らないで止まることを徹底しているとのことです。
実際に新宿区がゴミを回収するようになってから、子どもに関する事故は一度もありません。

とは言え、本当はリスクが高まっていたということも十分に考えられます。
新宿区へ確認したところ、保育園からの苦情は入っていませんが、個別に聞き取り調査あるいは現地調査なども必要だと考え、個別に行っていきます、とのことでした。

そこで、もし仮にリスクが高い場合は対処のパターンはたくさんあると思いますが、それぞれに課題があります。
まずご提案をいただいた個別回収をする場合ですが、表通りに車を停車し、職員が個別に手で運び回収するということになります。
しかし、現場である落合地域では一方通行が多く、表通りに車を駐車したままにすることは難しいです。

また、ゴミの状態によっては移動する際に周囲を汚してしまう場合も出てきてしまうため、車を集積所の近くに寄せた方がスムーズです。

次に、子どもたちがお散歩をしない時間に運転することも考えられますが、朝8時から車両が一斉に出発し何回も往復をすることもあるため、なかなか難しいと思います。
私も街を歩くと車両をみかけることがよくありますが、ルートを変更しても完全に子どもたちと遭遇しない状況をつくるのは難しいようにも思えます。
そして、子どもだけに配慮をするということになれば整合性が取れないため、今度は障がい者、高齢者にとっても危険がないようなルートを決定することが求められるのではないかと考えられます。

もしリスクが高いことを確認できた場合で、さらにルートの変更や個別回収が難しい場合は、保育園側にゴミ収集車を避けるよう協力をお願いするなど、子どもの安全・安心をまもるためにあらゆる手段を検討してまいります。

ご意見をいただいた個別回収を実現することも不可能ではないと思いますが、最終的には区民の声が必要だという結論です。
本件に限らず、新宿区内で実際にゴミ収集車が危ないと感じた方がいらっしゃれば、その状況や解決策などお気軽にご意見をいただきたいと思います。

それでは本日はこの辺で。

–追記–

近隣の保育園にも聞き取り調査を実施しました。
その結果、現状では事故やそれに近い危険な状況、また保護者からのクレーム等も入っていないとのことでした。

インターネット上で、近隣住民の方から、
「ゴミ収集車の対応は良かったが、子どもが小さかった十数年前に他の地区からやってくる古紙回収車が危ないと感じて園に相談したことがある。」
というご意見をいただきました。

新宿区へは引き続きの安全対策の徹底を要望し、車両に関しては制限することが難しいこともあるため保育園側にも安全を求めていきたいと思います。

ABOUTこの記事をかいた人

伊藤 陽平

新宿区議会議員(無所属) / 1987年生まれ / 早稲田大学招聘研究員 / グリーンバード新宿チームリーダー / Code for Shinjuku代表 / JPYC株式会社