教職員の勤務実態は週40時間〜90時間(!?)、個人差は2倍以上。

こんばんは。新宿区議会議員の伊藤陽平です。

本日は文教子ども家庭委員会でした。
議論となったのは、幼稚園、小学校、中学校の教職員の勤務実態についてです。
様々な仕事が重なって勤務時間が長くなってしまうのが問題だということは、誰もが認識していることで、ワークライフバランスを向上し、気持ちよくお仕事いただけるよう改善が必要です。

様々な会派、議員から意見が述べられていましたが、
「教育現場は超ブラックで、今の状況はとんでもない!」
というご意見もありました。
一方で、
「一部には大変な方がいらっしゃるとは思うけれど、数字を見る限り騒がれているほどの問題はない!」
というご意見もあり、活発な議論が行われていました。

私の父も新宿区ではありませんが、特別区の公立中学で教員をしていたので、現場の忙しさはおおよそ想像できます。
授業の後、放課後の部活を終えて、ほとんど毎日夕食の時間までには帰宅していました。
部活が休日に入っていることもありましたが、調節しながら家庭や趣味の時間も確保できている様子でした。
どの学校に勤務していた時でもブラックな職場とは正反対の印象で、それなりに自由な仕事に見えていました。

本日の委員会で議論していた教職員の勤務時間は、週40時間未満の方から90時間までと差がありました。
役職や部活の状況、教員の生産性などその要因は様々だと考えることができます。
事務作業や部活など、長時間労働の原因として浮かび上がってきているものがあります。
ICTの導入や外部コーチによる部活動支援など、具体的なアプローチも各自治体で行われています。

教員の仕事に限らず、どんな仕事も完全に完璧な状態はありえないため、こだわり続けると際限がありません。
真面目に仕事に取り組んだ結果、長時間労働になってしまうこともあるでしょう。
優先順位を明確にした上で仕事を減らしていかなければなりませんし、時間よりも生産性に注目して改善を行っていくことが必要です。
例えば、個人情報を扱わない範囲であれば、教育現場でもリモートワークなど新しい働き方推進していくことが重要です。

長時間お仕事をされている方がいらっしゃること自体は問題です。
今後も、負担を減らしながら教育の質が向上するよう、区議会でも議論を行ってまいります。

地方議会でも深夜まで仕事をしていることは珍しくありません。
議会によっては、日付をまたいで議論を行っているところもあります。
新宿区議会は基本的には17時までに会議が終わるホワイトな議会ですが(その後は各会派や議員によりますが…)、以前は議論が夜遅くまで続いていたこともあるそうです。
時間を区切ることも、本当に大きな改革だったと思います。
根性勝負な場面もありますが、できる限り生産性を意識しながら、日々の活動に取り組んでまいります。

それでは本日はこの辺で。

ABOUTこの記事をかいた人

伊藤 陽平

新宿区議会議員(無所属) / 1987年生まれ / 早稲田大学招聘研究員 / グリーンバード新宿チームリーダー / Code for Shinjuku代表 / JPYC株式会社