こんばんは。新宿区議会議員の伊藤陽平です。
本日は、第一回新宿区繁華街新型コロナ対策連絡会でした。
歌舞伎町を中心とした事業者、社交組合、また日本水商売協会などと新宿区の意見交換が行われました。
私も協会の相談役だったので(幽霊状態でしたが…)、どのようなご意見が出るのか気になっていました。
私が個人的に懸念していたことを質疑されている方もいらっしゃり、大変参考になりました。
歌舞伎町の感染者数が多く出てしまっている理由は、疫学調査へのご協力のためです。
批判もありますが、ご協力いただいていることに感謝をすべきことです。
席数が減ると経営が厳しいというご意見もありましたが、風評被害の払拭と早期の営業再開へ向けた取り組みが重要だと考えています。
関連する議会のご報告もさせていただきます。
以下、質問と答弁の要旨です。
伊藤 水商売に対して、融資が非常に厳しい条件であったことをどのようにお考えでしょうか。
現在は水商売に対する融資の実績はありますか。また、今後はどのように対応されるのでしょうか。
メディアなどで繁華街が取り上げられた影響についてどのようにお考えでしょうか。業界での対策信頼や区内繁華街の信頼回復のために関連団体と連携し、支援を行っていくことが大切だと考えていますが、いかがでしょうか。吉住区長 飲食業の一部の事業者に対して、融資が非常に厳しい条件であったことについてです。
新宿区中小企業向け制度融資は、取扱金融機関に対して融資のあっせんをする制度ですが、一般的には金融機関の融資申込のあと、東京信用保証協会の審査があります。
お尋ねの融資が非常に厳しい条件であった飲食業の一部の事業者とは、東京信用保証協会による信用保証を受けることが困難な飲食業のことかと思います。従来、「従属営業等の規制及び業務の適性化等に関する法律第3条の風俗営業許可を受けているもののうち、社会的批判を受ける恐れのあるもの又は特に高級なもの。同法第32条の深夜における飲食店の規制の適用を受けているもののうち、特に高級なもの。」は、信用保証の対象外業種となってしまいました。
しかしながら、現下の新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえ、5月15日よりキャバレー業や低照度のバー等の飲食業については、保証対象業種として運用の見直しが行われたところです。
こうした取扱については、様々な社会状況等により規定されていくものと考えていますが、区では、区内取扱金融機関に対し保証業種の拡大について、さらに周知を行い、区内事業者に対する一層の資金繰り支援をお願いしてまいります。
次に、飲食業の一部の事業者に対する融資の実績と今後の対応についてのお尋ねです。
区では、新型コロナウイルス感染症で影響を受けた区内事業者を支援するため「商工緊急資金(特例)」融資のあっせんを行っています。
あっせんに当たっては、信用保証の対象業種であるかについて確認を行っています。ご指摘の、融資がこれまで非常に厳しい条件であった事業者の方々については、5月15日から保証対象業種が拡大されたため、今のところ融資の決定に至った実績はありません。
引き続き、新宿区制度融資のあっせんにあたっては、これらの事業者の方々を含め、周知を強化し、適切に対応してまいります。
次に、新型コロナウイルス感染症の感染者が繁華街に多いとメディアで取り上げられたことの影響及び信頼回復のために関連団体と連携した支援についてのお尋ねです。
緊急事態宣言解除以降、再び感染者が増えてきた東京都では6月2日に東京アラートが発動され、感染源のひとつが夜の繁華街と指摘されました。多くの飲食店等は、国や都の求める感染拡大防止や休業要請にしたがって適切に営業していますが、繰り返しメディアで取り上げられたことにより、営業に影響を受けた店舗もあると聞いています。
現時点では、新型コロナウイルス感染症の拡大防止を第一に行うことが重要と考えていますが、今後、影響収束を見据えながら、繁華街のにぎわいを取り戻すための施策を新宿区商店会連合会やその他の関係団体と連携しながら検討してまいります。
以前、水商売と区政について議会でも質問しましたが、本日の会議はその一つの形かもしれません。
自治が大切であり、引き続き議会からも後押しができればと考えております。
それでは本日はこの辺で。