財政に警鐘、高齢者祝い金2千万円削減へ

こんばんは。新宿区の区議会議員の伊藤陽平です。

本日は、予算特別委員会で「ことぶき祝い金」という敬老事業について質疑しました。

この事業の予算は、前年度より約2,000万円減って、約6,600万円になりました。
予算減額の理由は、人々の平均寿命が長くなったため、70歳での支給を見直したからです。

敬老事業は重要ですが、平均寿命の延伸により新宿区の財政負担が増加します。
新宿区は、昨今の財政状況に警戒しはじめておりますが、持続可能な政策を目指して、さらなる改革が必要だと考えています。

提案された案について、議会での決定を目指していますが、私の支援者の中には70歳近い方もいらっしゃいます。
この改革により区切りがつくことをお詫びするとともに、区財政へご理解をいただければ幸いです。

また、「ふれあい入浴」など他の敬老事業についても改革を求めています。
これは60歳からの公衆浴場の無料チケット配布事業で、約2億4,500万円の予算があります。
しかし、外出促進や健康増進の費用対効果は明確ではありません。
平均寿命の延伸を踏まえると、60歳で健康な人が多いため、この事業も見直す必要があります。

「高齢者いこいの家 清風園」という高齢者が入浴ができる施設がありましたが、少し前に廃止されました。
大きな反発もありましたが、老朽化や一部の高齢者の利用に対する現役世代の費用負担が時代に合わないため、適切な判断だと考えています。

清風園は廃止になりますが、他にも地域交流館など高齢者の入浴サービスを提供する区立施設があります。
昨今では公衆浴場の廃業が進んでいることも理解しております。
区立施設の入浴サービスを見直すことで民業を圧迫せずに公衆浴場の経営を支援し、若者に人気のサウナ等を推進することで利用者を増やすことが重要だと考えています。

高齢者福祉費の改革は、ご理解を得ることが非常に難しいと痛感しております。
アプローチをを工夫しながら、諦めず改革を進めてまいります。

それでは本日はこの辺で。