こんばんは、新宿区議会議員の伊藤陽平です。
本日は、金沢市役所を訪問し、DX(デジタルトランスフォーメーション)の取り組みを学んできました。
以前、委員会でソフトバンク社へ視察に伺いましたが、同社戦略顧問の山野前市長にご説明をいただきました。
金沢市のスマートビルや自治体でのDX活用の最前線を視察する機会をいただきました。
金沢市役所では、リモートワークやペーパーレス化が積極的に導入され、庁内DXが市長のリーダーシップで推進されています。現在の庁舎は新しいわけではありませんが、デジタル技術を活用し、業務効率化や市民サービス向上が図られています。
金沢市では、庁内向けのDX推進戦略に加え、「金沢市DXアクションプラン」に基づき、産業や地域、文化、教育分野のDX化も推進しています。
このプランには学識者やシビックテック団体も参画し、専門知識を生かした市民サービスの向上が図られています。
RPA(業務自動化)やAI-OCRの活用による業務改善も進んでおり、避難行動要支援者名簿の入力作業で5,816時間の削減が実現されました。
また、電子申請サービスも推進され、郵送での申請手続きにかかる費用を市が負担するなど、利便性が向上しています。
金沢市は、市内の10万点に及ぶ所蔵品をデジタル公開する「デジタルミュージアム」にも力を入れています。
また、来年には市が発行するデジタルカードアプリの公開も予定され、地域資源の一元化に取り組んでいます。
DX推進の一環として、金沢市役所では庁内でフリーアドレス制度が導入されました。職員間のコミュニケーションが活性化し、ポジティブな意見が26%から58%に向上しています。
さらに、生産性向上も7割の職員が実感しています。
ペーパレス会議や夜間の電源オフによる電力削減も進められ、経費削減の効果も現れていますが、この点については新宿区でも今後対応を推進すべきと考えています。
フリーアドレスの現場も見学させていただきましたが、議会事務局にも固定席や書類の山がなく、非常に勉強になりました。
現地でも改めて感じたことですが、金沢市のDX推進は、市長のリーダーシップによる決断が重要な役割を果たしていると感じました。
新宿区でも技術的に同じことができるとは思いますが、まずはトップダウンで進め、ボトムアップと組み合わせていくことが大切です。
新宿区も、金沢市と同じようにDXに前向きで、とても期待しています。
引き続き議会が推進力になれるように努めたいと感じました。
本庁舎の委員会でDXの調査をすることになりましたが、ハード面だけでなくソフト面からも対策を進めてまいります。
それでは本日はこのへんで。