こんばんは。新宿区議会議員の伊藤陽平です。
今回は、若者の区政参加に関する一般質問を行いましたので、その内容をご報告します。
今年も「若者のつどい」が開催されましたが、昨年同様、現場では一般の若者参加者はほとんど見られませんでした。
セミナーやトークセッションなど、若者向けに企画されたはずのプログラムでしたが、実際の参加者の多くは中高年層でした。
例えば、トークセッションでは最前列を中高年の方々が占めており、会場全体を見渡して数えてみたところ参加者の約8割が中高年でした。
また、セミナー会場では、出展者である学生と中高年層のみが確認できました。
議会ブースの設置自体は評価できますが、配布された印刷物の配布数は1時間に数枚程度です。
この形式では若者の区政理解を深める効果があるとは思えません。
SNSでも、ある参加者が「『若者のつどい2024』というタイトルだけど、若者が全然いないけど大丈夫そ?w」といった投稿をされていました。
投稿者はアイドルファンと思われますが、税金で実施されるイベントとして、この現状は「大丈夫」とは到底言えません。
以下、質問と答弁です。
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伊藤 若者のつどいの総括についてです。今年度の最終的な支出額、達成した実績、そして区としての評価について伺います。また、X上で「若者が全然いない」という投稿が見られましたが、この点について区はどのように認識していますか。イベントの根本的な見直しについてお考えはありますか。
子ども家庭部長 今年度の最終的な支出金額は、約493万円です。
今回の開催は、約320人の参加がありました。アンケートを実施したところ、6割近くの若者から「新しい発見や情報を得ることができた」と回答を得たことにより、事業の目的は一定程度達成したと認識しています。
また、アンケートの回答者は、6割以上が30歳代以下であり、「若者が全然いない」という指摘は当たらないと考えます。
イベントの根本的な見直しは予定していませんがこれからもより多くの若者に参加いただき、区と接点を持ってもらえるよう工夫して取り組んでいきます。
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質問と答弁が矛盾するようですが、トークセッションの参加者を数えたところ大半が中高年の方でした。
ある時点において私の主観で勝手に中高年か若者かをカウントしてしまっていたのでアンケートに比べると信頼性が低いようにも見えてしまいますが、Xでまったく知らない方も同じような感想を抱いているので、現実的にあり得る割合だと考えられます。
もちろん、現地には職員の方もいらっしゃいますし、現場の状況はよくご存知です。
一方で、一般の若者参加者ではなく、関係者として若者の姿はよく目にしました。
答弁に示されたアンケートの割合で事業について評価をすることになれば、現場の実態と乖離することになる可能性があります。
回答数や参加者の属性も含めて信頼性を再度確認し、適切な検証を行っていただく必要があると感じました。
私は若者のつどいを、若者のために廃止すべきだと考えています。
こうした課題に対しては、変化球ではなく、直球で改革を求め続けていきます。
それでは本日はこの辺で。