本日は「第一回ギャンブル依存症対策推進フォーラム」に参加してきました。
イベントの様子が動画付きでYahooニュースにも取り上げられています。
元関脇・貴闘力さん、ギャンブル依存症を語る
貴闘力さんは最大で1億円もの借金をし家族を失った経験などを、
体験者の声として赤裸々に告白されていました。
精神論では片付けられないような次元の話です。
医学関連のセッションでは、
森田展彰先生、蒲生裕司先生、佐藤拓先生から医学的な解説がありました。
国会議員のセッションでは、
柴山昌彦衆議院議員、角田秀穂衆議院議員、初鹿明博衆議院議員、薬師寺みちよ参議院議員が登壇し、
超党派でギャンブル依存症の解決に取り組む様子が伝わってきました。
草刈健太郎社長による元受刑者の社会復帰雇用についてのお話もありました。
そして、最後にはアゴラの新田編集長も素晴らしい閉会のご挨拶をされていました。
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本日のイベントを主催された、
一般社団法人ギャンブル依存症問題を考える会の田中紀子代表、本当にお疲れ様でした!
過去のギャンブル依存症関連のブログもご参考にどうぞ↓
- お医者さん、高学歴でも人生をダメにする!?ギャンブル依存症は病気なんです
- 教育改革は必要だし熱くなる。でも必要だからって全て学校任せでいいの!?
- 伊那市内「国立信州高遠青少年自然の家」の、親子でネット・ゲーム依存を考える取り組み
ギャンブル依存症者は全国に536万人存在すると推定されると
2014年に厚生労働省が発表し、大きな注目を集めました。
依存症と聞くと精神論の話だと考えていらっしゃる方も多いですが、
刺激や興奮によって脳からドーパミンが出過ぎてしまう疾患だという研究結果も発表されています。
例えば月に数十万つぎ込んでいた「ギャンブル」を禁止しても、
今度は「買い物」など、刺激を求めて対象が他のものに変わるだけで、
また新しい対象にのめり込みお金をつぎこんでしまうという事例もあります。
娯楽として楽しむ程度であれば何の問題もありませんが、
依存症の場合は家族や他の人に迷惑をかけないためにも治療が必要です。
こちらはイベントで発表されたスライドの一枚です。
![image](http://itoyohei.com/wp-content/uploads/2015/11/image39-300x225.jpg)
ギャンブル開始平均年齢が20.2歳ですが、
39.0歳の初診までに20年ほどタイムラグがあることがわかります。
薬物依存症やアルコール依存症に関しては相談窓口はありますが、
ギャンブル依存症に関する相談ができるところは非常に少ないのが実態です。
ギャンブルにつぎ込んだ金額の平均が1,293万円と、
遊戯の域を超えるお金を投じることで生活に影響が出ることは想像できます。
なぜこれほどまでに大きな問題が注目を浴びることなく、対策も進まなかったのでしょうか。
例えば、最も身近なギャンブルとして、パチンコが挙げられます。
ニュースで見たことがある方もたくさんいらっしゃると思いますが、
「パチンコの換金事実は知らない」
と国会で警察からの答弁がありました。
あくまで遊戯であるという前提で話が進みます。
つまり、「パチンコはギャンブルではないため問題を抱えている人は存在しません。」
という話になってしまい、これまで目の前にある問題が放置されてきました。
しかし、今年に入って警察庁も動き、
パチンコの釘を調整することにより、違法にギャンブル性を高めているのではないかとの仮説のもとに、
パチンコ台の調査に乗り出しました。
検定機と同性能のパチンコ遊技機が1台も発見されなず、
「全ての台に問題がある中でパチンコ屋が営業している。」
というとんでもない結果が公表されました。
警察庁は風営法の遊技機規制に違反するおそれがある台に関して撤去の要請をしました。
これまで台に関しては野放し状態だったので一歩前進です。
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第3回定例会では田中紀子代表のご意見をもとに
依存症教育について質問させていただいたこともあります。
子どもたちがギャンブル依存症の問題で苦しまないように対策が必要で、
正しい知識を子どもに伝えることや、
子どもをギャンブルに近づけないことが大切です。
なぜか競馬場に子どもが遊ぶ場所が用意されていたり、
パチンコ屋には年齢チェックが無く、高校生くらいになれば簡単に入れてしまう状況です。
同じく年齢チェックがない自販機では馬券を買うこともできるでしょう。
ネットで検索をかけても、高校生でギャンブルをしているという記事はゴロゴロ出てきます。
確かにギャンブル依存症が正式に病気かどうかに関しては賛否両論あり、
これから研究が進んでいくことで明らかになるでしょう。
しかし、パチンコが生活の身近にあり苦しんでいる人が現れている以上、
ギャンブル性があることから目を背けず目の前にある課題を解決していきたいと思います。
改めて議会でも取り上げて新宿区でも解決の糸口を見つけていきたいと思います。
それでは本日はこの辺で。