ギャンブル依存症や羽田空港の意見書可決。これからの展開は?

こんばんは。新宿区議会議員の伊藤陽平です。

本日は、新宿区議会議員第2回定例会の最終日でした。
全議員が提出するかたちで「ギャンブル依存症対策の抜本的強化を求める意見書」と「羽田空港飛行経路についての意見書」が可決されました。

議会から国などに対して意見書を出すことができますが、国政政党からの案件を扱うことも多く、国政の動きに連動するかたちで審議が行われます。
新宿区議会ではありませんが、「安保法制の廃案を求める意見書」などが可決される地方議会もあります。

意見書の効果はさておき、区議会としては一つの指標になります。
つまり、すべての会派、議員が取り組むべき課題として合意形成が取りやすい案件とも言えます。

意見書の内容はこちらです。

ギャンブル依存症対策の抜本的強化を求める意見書
1.公営ギャンブル等は、所管官庁が複数にまたがり、しかも規制と振興の担当省庁が同一であるため、一元的な規制が困難な側面があり、ギャンブル依存症対策の十分な実施が望めない。
そのため、ギャンブル等依存症対策の企画立案、規制と監視を一元的に行う独立組織の設置を検討すること。
2.3月の論点整理等を踏まえ、ギャンブル等依存症対策の具体的な対策や実施方法を早急に検討すること。
3.アルコール依存症や薬物依存症に関しては、それぞれに施策が進められている。ギャンブル等依存症対策の法制化を進める中で、こうした取り組みと合わせ、さらに依存症対策の深化を図ること。

羽田空港飛行経路についての意見書
1.国土交通省は、新宿区と十分協議すること。
2.新飛行ルート(案)について、騒音、落下物やその他の事故の可能性など、「羽田空港機能強化に係る環境影響等に配慮した方策」と新宿区民への影響について、分かりやすさに一層の工夫を凝らし、更なる丁寧な説明が尽くされること。

特にこの2つのテーマに関しては、これまで他会派の議員とも議論を重ねてきました。

内容がざっくりしているため、新宿区議会で具体的な話まで詰めることが必要だと考えています。
勉強会を開催して、各会派から政策提言を行うことが大切です。
これから積極的に取り上げ、力を合わせて政策を前に進めたいと思います。

本日で第2回定例会が閉会しました。
議会の仕事もありながら、選挙前ということもあり、各会派はバタバタしている様子です。

選挙が近づいてきたことで、いたるところで激しいバトルが繰り広げられていますが、区議会では仕事に集中し、党派を超えて区政に取り組んできました。
明日は都議選告示日前日ですが、都知事選の後は区議会でも都政と関連する議論も増えたことから、都議選の結果が区議会にどう影響するのか気になるところです。

それでは本日はこの辺で。

ABOUTこの記事をかいた人

伊藤 陽平

新宿区議会議員(無所属) / 1987年生まれ / 早稲田大学招聘研究員 / グリーンバード新宿チームリーダー / Code for Shinjuku代表 / JPYC株式会社