歌舞伎町のぼったくり被害に関して新たなニュースが出てきました。
歌舞伎町ぼったくり店摘発 3時間で110万円請求、念書も書かせる? 強要容疑適用
乱暴な言動で110万円を請求した上、不足分の支払いを約束する念書を書かせたなどとして、警視庁保安課は、強要と東京都ぼったくり条例違反容疑で、新宿区歌舞伎町のキャバクラ「レ・デニィエ・アモー」従業員、抱(かかえ)久義容疑者(28)ら男女4人を逮捕した。同課によると全員容疑を否認している。
同課によると、料金請求時に逃げないよう客の行動を監視した上、態度が特に威圧的だったなどとして、ぼったくり店では同庁で初めて強要容疑を適用した。同店は1~5月末でぼったくり被害の通報が48件あった。逮捕容疑は3月7日、男性客2人に「1時間5千円」と話しながら約3時間で約110万円を請求。客が約35万円を支払ったが「足りねえ分どうするんだ」などと威圧しながら不足分を支払う念書を書かせたとしている。(産経ニュース)
どのような内訳で110万円もの金額が請求されるのでしょうか。不思議ですね…
なぜこれまで被害が減ってこなかったのでしょうか。
それは、ぼったくりに関する明確な罰則が無かったことにも
大きな原因があるのではと考えています。
ぼったくり被害に関しては、
基本的には暴力沙汰に成るなど問題が発生しない限り、
警察は介入しないことが原則になっています。
民事不介入と言って、商売である以上は
「金額やサービスに関しては当事者で取り決めをすること」が原則になります。
今回は「態度が威圧的であった」ということで、初めて「強要容疑」で逮捕をされています。
罰則をつけることに関しても議会で触れられたことがありますが、
その時は、「公平性」の観点から難しいと見解が出ています。
新宿区としても、力を入れて取り組んでいこうという方針を示しています。
このように吉住健一新宿区長も記者会見でお話をされていました。
◎「客引き行為及びぼったくり防止対策」
昨年夏過ぎあたりから、急激に増加し、現在もなかなか有効な対策が打ち切れてない、歌 舞伎町の社交飲食店を含む風俗店における高額なぼったくり(料金トラブル)事案に対す る、新宿としての対策案について。
基本的には“客引きの根絶が鍵”と捉え、警察、地元商店会等と緊密に連携し、とくにボ ーナス期であるこの6月中に、客引き対策強化週間をもうけ、歌舞伎町1・2丁目の中で 重点的なパトロールの実施等、客引き行為防止パトロールの強化をすすめ、また、外国人 観光客を含めて、来街者向けに「客引きに絶対ついていかない!」ように多言語のチラシ などを製作・配布、様々な広報を通じて啓発していくということです。
多発するぼったくり事案に対し、新宿区としても、「せっかく歌舞伎町周辺が経済的にも 立ち直りを見せた中で、いらっしゃったお客さんに不快な思い、嫌な思いをさせることは あってはならないことだと思ってます。」と、強い危機感を感じているということで、警 察(警視庁・新宿警察署)、地元商店会と連携しながら、まずはパトロールと啓発、とい うことです。
が、その先は?その一つとして、地元商店会などから要望の出ている客引き禁止条例の罰 則化については、区としては実効性の面で、まだ積極的にこれをすすめる考えはない一方 、当面対処療法的施策が中心になりがちではありますが、根本解決に向かう可能性のある 手段・方法を模索しつつ、さらに施策として実際にどう着地していくか、この辺は、もう 少し先にいずれ深く書くことになると思いますが、今はこのくくらいで。
6月の定例会では、私の代表質問(会派の質問)で
「サービス内容や料金に関する表記義務を条例で定めるなどの余地はあるのでは」
と質問をいたしました。
私の他に、えのき秀隆議員も一般質問(議員個人の質問)で
罰則化に関して取り上げられていました。
お隣豊島区では、ぼったくり被害の前段階である、客引きには罰金を課しています。
また、東京弁護士会が、新宿区、地元の商店街などと協力をし、
ぼったくり被害に対して相談窓口を開設しています。
新宿歌舞伎町にぼったくり被害の専用相談窓口
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日本一の歓楽街として国内外から多くの方が集まる新宿区歌舞伎町。
新宿区としても安全・安心なまちづくりを推進していく上で、
きちんと対応をしていくべき課題だと考えています。
被害を防止するためにも、
絶対に客引きにはついていかないでください。
みなさまも歌舞伎町にお越しの際はご注意ください。
それでは本日はこの辺で。