【新宿区平和都市宣言】戦時中動画・イベントなど区の取り組みをまとめました

8月15日、終戦70周年を迎えました。

私も含め新宿区民の8割は戦後生まれです。
悲劇を繰り返さないためにも、
平和の大切さを、未来へ語り継いでいかなければなりません。

新宿区でも平和に関する取り組みを行っています。
本日は、そちらについてご紹介したいと思います。

区民の中でもご存知無い方が多いかもしれませんが、
新宿区は昭和61年に「新宿区平和都市宣言」を発表しています。

世界の恒久平和は、人類共通の願いである。
私たちは、世界で唯一の核被爆国民として、自らも戦火を受けた都市の住民として、戦争の惨禍を人々に訴えるとともに、永遠の平和を築き、この緑の地球を、次の世代に引き継ぐ責務がある。
国際平和年にあたり、私たちは、人類の生存に深刻な脅威をもたらす、すべての国の核兵器の廃絶を全世界に訴え、世界の恒久平和の実現を心から希求し、ここに新宿区が、平和都市であることを宣言する。
昭和61年3月15日 新宿区

新宿区が企画し公開している、戦時中を含む貴重な映像を、
Youtubeで閲覧することができます。
当時の統制の様子なども解説されていますので、
新宿区民の方はぜひ一度ご覧ください。

平和都市・新宿~戦禍から繁栄へのあゆみ~【昭和62年度制作】

そして、今年から来年にかけて開催される
展示・イベントをいくつかご紹介します。

平和のポスター展(区主催)
新宿区では毎年、小・中学生が平和の大切さについて考え、平和を願うポスターを製作しています。本庁舎、特別出張所に入選作品を展示します。
○区役所本庁舎1階ロビー
期間:8月17日(月)~8月28日(金)

○特別出張所
期間:【前期】9月15日(火)~9月29日(火)
【後期】10月1日(木)~10月15日(木)

平和派遣報告会・合唱コンサートまたは映画会 
(区・「新宿区平和派遣の会」共催)
日時:平成27年10月4日(日)
場所:若松地域センター(若松町12-6) 3Fホール
内容:平和派遣に参加した親子による報告会、地域合唱団コンサート等

平和のつどい(区主催)
戦後70年、平和都市宣言30周年を迎える今を捉え、平和がすべての基本であることを共有し、戦争の悲惨さと平和の大切さを次の世代に伝えるため「平和のつどい」を開催します。
日時:平成28年3月下旬
会場:新宿文化センター
イベント内容:
28年3月21日(休)〜27日(日) 「やなせたかしと平和展」パネル展示
新宿区の名誉区民・故やなせたかしさんの足跡や、作品を通して、やなせさんが大切にしていた「平和」や「正義」をテーマとしたパネルを展示します。

28年3月26日(土) 子ども映画会
お子さんにも楽しめる、やなせさんの作品を上映します。

28年3月27日(日)歌い継ぐ、語り継ぐ〜平和の大切さ
音楽や朗読を通して、平和の大切さを考える時間と空間を共有します。
(イベント内容は8月15日発行の広報しんじゅくより抜粋)

平和の集いは先ほどご紹介した昭和62年の映像にも登場していたことから歴史を感じます。
私も可能な限り参加できればと思います。

他にも30周年記念誌を28年3月に発行することになっているので、
ぜひご一読いただければと思います。

より詳しい情報はこちらのサイトに記載してあります。
新宿区の平和啓発の取り組み

そして、新宿区議会でも平和に関する取り組みが行われています。

毎年、沖縄、広島、長崎へ数名の区議会議員が派遣され
式典に出席させていただくことになっています。
私も来年以降に出席させていただく予定ですが、
その際は、こちらのブログにてご報告できればと思います。

約8割の区民が戦争の経験をしたことのない世代であり、
平和について学ぶことの重要性が高まっています。

私が小学生の頃、
「戦争体験について当事者に聞いてみる」
という宿題があったことを思い出します。

祖父母から、
「大学の受験の時に空襲があった」
「慰問袋という袋があって日用品を詰めて現地の兵士へ送った」
と実際に戦争で体験を話を聞きました。

祖父母はすでに亡くなっています。
今の子供たちや、これから生まれてくる世代は、
戦争の当事者から直接話を聞くことが難しい、
あるいはそれができない世代になっていきます。
そこで、家庭での教育で伝えることが難しくなっていき、
平和教育の重要性はさらに増していくことになるでしょう。

この時代が平和であることは何よりも幸せなことであり、
先人たちの努力に感謝しなければいけないと思います。
私も平和について学び、最良の行動に努めてまいります。

それでは本日はこの辺で。

ABOUTこの記事をかいた人

伊藤 陽平

新宿区議会議員(無所属) / 1987年生まれ / 早稲田大学招聘研究員 / グリーンバード新宿チームリーダー / Code for Shinjuku代表 / JPYC株式会社