こんばんは。新宿区議会議員の伊藤陽平です。
金曜日にDXのシンポジウムがあるので、大学院の研究テーマでもある発表の内容についてまとめます。
近年、自治体におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)が急務となっていますが、その成功にはいくつかの重要な要素が求められます。
特にリーダーシップとセキュアな新技術の導入が重要なキー・サクセス・ファクターとなります。
自治体のDXを推進する上で、首長やCIO(Chief Information Officer)のリーダーシップは不可欠です。
茨城県つくば市を事例に取り上げ、CIOのリーダーシップがどのように自治体の業務プロセスを効率化し、新技術の導入を成功させたかを分析しました。
具体的には、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)の導入によって、市民税課や市民窓口課の業務が劇的に効率化されています。
RPAを導入するにあたり、CIOが積極的にプロジェクトを推進し、適切な分野で小規模から導入を始めるというリーダーシップが成功の鍵となりました。
次にセキュアな新技術の導入です。
自治体のDXにおいては、新技術の導入が不可欠ですが、特にセキュアな技術であることが求められます。
例えば、つくば市では、ブロックチェーンを活用したインターネット投票の実証実験が行われ、セキュリティが確保された環境での電子投票が可能であることが示されました。
このように、セキュアな新技術を適切に導入することが自治体DXの成功に大きく貢献します。
自治体からイノベーションを推進することはとても大切です。
リーダーシップや新技術がカギということは当たり前のことですが、簡単なことではありません。
スタートアップ等に比べると自由度も低く、個別の自治体でイノベーションを起こすインセンティブが高くないため、ハードルは高いです。
DXの知見があるCIO、そして活躍できる環境がそろった状態は奇跡とも言えます。
政治的な要因が大きいので、先進事例を再現することは難しいですが、当時研究したことを活かしながら区政に取り組んでまいります。
それでは本日はこの辺で。