こんばんは。新宿区議会議員の伊藤陽平です。
本日は、本庁舎対策等特別委員会で東京都庁を視察しました。
以前、コクヨさんの勉強会や視察の場で都庁の先進事例をご紹介いただき、関心を持っていましたが、今回あらためて現地で確認する機会をいただきました。デジタルサービス局の皆さまから丁寧なご説明を受け、実際のオフィスを見学しました。
都庁では、場所や時間を柔軟に使いこなすワークスタイル変革が着実に進められています。本庁舎24階をプロトタイプとして、未来型オフィスの整備が行われており、働き方そのものを設計し直している印象を受けました。
オフィス内は、オペレーションワーク、コミュニケーション、高集中ワーク、特殊・専門ワークといった目的別にゾーニングされ、業務内容に応じて最適な場所を選択できます。さらに、庁内にとどまらず、民間のシェアオフィスなどサードプレイスの活用も前提に設計されており、働く場所の選択肢が大きく広がっています。
移行はスピード感があり、金曜日まで通常業務を行い、週末に整備を完了させ、月曜日から新環境で業務を開始する。業務を止めない工夫と実行力が随所に見られました。
スマートフォン、Microsoft Teams、座席管理ツール、サードプレイスの利用など、各種デジタルツールが前提となっているので、スペースや時間を効率化することができます。
実際の執務風景では、紙や電話に依存しない業務が徹底されていました。スタートアップのオフィスのような環境でした。強い意思でペーパーレスを進める象徴として、ヤギのぬいぐるみが置かれていた点も印象的で、メッセージ性のある工夫だと感じました。
自治体は、企業と比べると生産性向上に対するインセンティブが必ずしも強いとは言えません。その中で、先頭に立って挑戦を続ける姿勢、そして最先端領域を形にする実行力に深く感銘を受けました。これは、東京都の能力と実行力があってこそ実現できる側面もあると思います。
ゼロから作り上げることは大変ですが、知見は他自治体にも活かせます。有効な取り組みは、新宿区においても段階的に取り入れていくべきだと強く感じました。
それでは本日はこの辺で。






