新宿区のオープンデータのライセンスはCC-BYに

ちょっとマニアックな話題ですが、オープンデータについて。

過去のブログはこちら↓
行政主導のシビックテックは存在しない。オープンデータは市民のニーズから。
新宿区にオープンデータ推進を要望します。シビックテックが生む新サービスの市場

これまでもオープンデータについては触れてきましたが、東京都でも予算が計上されています。

まだこれからではありますが、新宿区でもオープンデータの公開を推進しているところです。
一部ではデータの公開も始まっていますが、このオープンデータに関して、どこまで利用して良いのか「ライセンス」についてはまだ決まっていません。

「行政が公開しているオープンデータを利用して、ビジネスをして怒られたらどうしよう…」
と思ってしまう方もいらっしゃると思います。

前回の2月議会に引き続き6月議会でもシビックテックの質問をさせていただいきました。
その中で、オープンデータのライセンスに関する質問を行いました。

–伊藤 新宿区におけるオープンデータのライセンスについてどのように整備していくのでしょうか。

–吉住区長 区では、オープンデータを進める際の基本的な考え方及び取り組みの方向性を示す指針を現在策定しているところです。ライセンスについては、著作権法の範囲内で、可能な限り二次利用を認めるクリエイティブ・コモンズ・ライセンスにおけるCC-BYとなるよう検討するように、策定してまいります。

CC-BYとは、作者や作品に関する情報を表記することが必要になりますが、営利利用も可能な最もゆるいものです。
詳しくは鯖江市でオープンデータを推進してきた福野さんのブログでも紹介されています。

クリエイティブコモンズ・表示(CC BY)とは?

何はともあれ、前向きな答弁が出てきたので引き続き進めていきたいと思います。

今回の質問は、シビックテックに取り組まれている方から原案をいただいたものです。

オープンデータやITに関する分野は、一般的な政治家が扱う利権(公費投入)が大きな事業と比べて強烈な反対に合うこともないことや、議会で一番ITに詳しい議員としてのポジションは確立できたと思うので、新しい提案は進めやすいと手応えを感じているところです。

議論を繰り返すことでもっと前に進めることもできると思っているので、ぜひお気軽にご意見をいただければと思います。

それでは本日はこの辺で。

ABOUTこの記事をかいた人

伊藤 陽平

新宿区議会議員(無所属) / 1987年生まれ / 早稲田大学招聘研究員 / グリーンバード新宿チームリーダー / Code for Shinjuku代表 / JPYC株式会社