地方自治体におけるB/Sの意義と資産マネジメント

こんばんは。新宿区議会議員の伊藤陽平です。

本日は、早稲田大学パブリックサービス研究所の研究会・総会でした。

小林麻理所長から「地方自治体におけるバランスシートの意義と資産マネジメント」というテーマで講演がありました。
バランスシートは、資産マネジメントにとって非常に重要です。

課題として活用されていないということを指摘されていました。
新宿区でも公共施設等総合管理計画等で一部取り入れられていますが、発生主義に基づくデータをさらに活用すべきだと思います。

自治体によっての焦点は、純資産、固定資産、ライフサイクルコスト・資産管理、負債などがあげられています。
海外では自治体においてもコロナ以降負債が問題になっていますが、日本の自治体として純資産がマイナスということはありませんので、そこを管理するインセンティブがありません。(国が債務超過なので問題です)
資産の管理に焦点をあてることになりますが、インフラ・施設の管理について優先順位をつけて計画的に対応しなければいけません。

自治体は、資産マネジメントについて、会計上は投資には分類されているものの、インベスト・センターとして考え方で捉えられていないという指摘がありました。
責任者と目標を明確にして、責任をとる仕組みが必要です。
長期マネジメントを推進し、データを分析して、因果関係をもとに、予算に反映することが大切だとおっしゃられていました。

自治体では、公共資産以外でもコロナや少子化対策のような話題性のあるテーマをかかげて、因果関係に関係なく予算を増やしています。
これもEBPMではなく対症療法だと感じました。

また、研究会の後に総会が開かれました。
早稲田大学パブリックサービス研究所は、18年間活動を継続されましたが、3月に小林所長が定年退職されることになりました。

2025年4月に早稲田大学から独立し、民間でパブリックサービス研究センターを新たに設立される予定です。
研究会、シンポジウム、公会計研修等については民間で活動を継続されるとのことでした。

公認会計士試験の理論科目について勉強していたので、詳しい話もわかるようになってきました。
公会計と企業会計の違いについても、活発な議論が行われており、試験勉強も無駄にはならないと感じました。

試験勉強に偏ってしまいがちですが、当初の目的を忘れないよう公会計について勉強したいです。

それでは本日はこの辺で。

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伊藤 陽平

新宿区議会議員(無所属) / 1987年生まれ / 早稲田大学招聘研究員 / グリーンバード新宿チームリーダー / Code for Shinjuku代表 / JPYC株式会社