続・新宿ブランド、そして新宿ナンバーの導入に向けてのメモ

私が掲げている政策の一つに、「新宿ブランドの確立」があります。

まず、現在はブランドマネジメントを行っている部署がなく、新宿区の事業はアウトプットがバラバラになってしまっているという状況です。
最低限どこかが責任を持って統括をしていただきたいと考えていました。

自治体(新宿区)にもブランディング戦略を導入しよう

そこで、第4回定例会では、
「新宿区としてブランドマネジメントを行う予定はありますか。」
と質問をさせていただきました。

吉住区長からは、
「28年度には新宿自治創造研究所(区内シンクタンク)の研究テーマとして、魅力などを多角的に分析していきます。研究結果をもとにブランディング戦略を検討していきます。」
と前向きなご答弁をいただけたのではないかと思います。

また、新宿ブランドの確立に関しては、比較的安価に導入できる「新宿ナンバー」というアイデアをブログでも書かせていただきいました。

新宿区民の自動車は練馬ナンバーを利用。新宿ナンバー導入に向けてのまとめ

第4回定例会で「新宿ナンバー」についても触れさせていただきましたが、改めて結果のご報告させていただきます。

第二弾のご当地ナンバーの募集がなされた際、新宿区でも導入に向けての具体的な検討がなされていました。
この点から、新宿区としても導入の意思があったことは確認できます。

しかし、国土交通省の定めるご当地ナンバー導入要綱の基準のひとつに、自治体単独で登録されている自動車の台数が10万台を超えていることが挙げられており、我が新宿区においてはそれも障壁になったと伺っております。

現在、新宿区における自動車登録台数は「市区町村別自動車保有車両数(平成26年度版)」によれば5.6万台です。
この要件をクリアするために、当時中野区などの隣接する自治体と連携する方法も模索されたという経緯も伺いました。

さらに、ご当地ナンバーの導入要件の緩和に向けて自動車登録台数を5万台にするよう働きかけるなど、区役所の関係各位による実現に向けた努力もありました。

しかし、行政と議論をさせていただきましたが、この件については議会で公式に御答弁をいただくことはできませんでした。

仮に議会で質問をできたとしても、「もし自動車登録台数が5万台に緩和されたら」という仮定の話になってしまうため、そして緩和に関しては国の管轄となってしまうため、現在は新宿区として答弁を出すことができない状況でした。

今でも「新宿ナンバー」に関するお問い合わせをいただきます。
本日記載させていただいたような過去の経緯に関しては、ぜひ区民の皆様にも知っていただきたいと思います。

要望も多く、個人的にもブランディング施策として実施すべきことだと考えています。
自動車登録台数が緩和されるタイミングに備え、また、新宿区として今後も導入に向けての意思を継続するためにも、「新宿ナンバー」に関しては引き続き取り組んでいきます。

ただし、このような活動は1人の区議会議員が取り組んでいるだけでは成立しません。
もし、国の自動車登録台数の要件が緩和されることになれば、最後は新宿区民の皆様の意思が問われることになります。

「地元が大好きなので新宿ナンバーに変更したい!」
「長年連れ添った練馬ナンバーと今更別れられない!」
など現在でも、賛否両論ご意見があると思います。

「世田谷ナンバー」のように、反対運動が勃発する可能性もあるでしょう。

「新宿ナンバー」に限らず、ブランディング戦略の良いアイデアがあれば、ぜひ皆様からもご意見をいただければと思います。
面白いアイデアは即座に議会で発表させていただきます。笑

それでは本日はこの辺で。

ABOUTこの記事をかいた人

伊藤 陽平

新宿区議会議員(無所属) / 1987年生まれ / 早稲田大学招聘研究員 / グリーンバード新宿チームリーダー / Code for Shinjuku代表 / JPYC株式会社