SEALDs解散、彼らは広報力で若者を動かした

8月15日は玉音放送により終戦が告げられた日です。

テレビをつければ、当時の映像や写真など触れる機会もあり、インターネットを利用すれば様々な資料にアクセスすることもできます。

改めて、戦争の悲惨さを認識し、平和について考える一日でした。

さて、本日の個人的なビッグニュースはSEALDs解散です。

SEALDs最後の動画はこちら↓
TO BE | SEALDs

これまで何度も彼らの活動には驚かされることがあり、立場は異なりますがその広報能力の高さについては、リスペクトをしてきました。

例えば、SNSのタイムラインで、
「SEALDsの活動をネットで見ていてもたってもいられないのでデモに参加した。」
という知人のコメントを何回みたことか。

私も実際にデモを見に行ったこともありますが、学生たちがスマホ片手に演説する熱気はすさまじいもので、多くの若者の心を動かしていました。

もちろん、
「SEALDsは若者の代表じゃない」
といった意見も目立っていたように思います。
確かに思想的には偏り、残念ながら彼らが論破される場面も多々ありました。

しかし、大人の中にも特定のイデオロギーを押しつけてくる人はよくいますし、大学教授のような立派な肩書きを持つ人たちも日常茶飯事的にネット上で論破されているため、特別珍しいことではありません。

あくまでSEALDs自体は選挙を戦う主体ではありませんし、団体の名前や、学生がデモをやってる話が広報されればいくら批判されても何も問題はありません。

SEALDsが野党共闘の旗を掲げたことで、共産党の躍進には貢献したと思います。
学生の政治活動としては大きな成果をあげたと評価できるものです。

政治界隈にいれば、素晴らしい活動をする企業、NPO、学生団体などと活動する機会がありますし、自然と認知をしていくものです。
しかし、多くの人が政治のことばかり考えているわけではありませんし、政治界隈の人たちしか、これらの団体の存在を認知していません。
そんな中でSEALDsの名前だけは、多くの人の頭に刻み込まれました。
デモの現場には若者ばかりでなく幅広い年齢層の方が参加されているというご意見もあると思いますが、デモのコールや、ネット戦略など全てが若者に向けてマーケティングされていたことは間違いありません。

単にホームページを開設しただけで、若者の声に耳を傾けようとしていない政治家がたくさんいる中で、こうして本気で若者の政治参加に取り組んだことは現職も見習うべきでしょう。

もちろん、それは私個人にも言えることで、議席を持っているだけで広報能力はSEALDsに完敗です。
SEALDsのメンバーと私とで小選挙区で議席を争ったとしても、今のままでは勝てないでしょう。

これから新たな団体が立ち上がるのか、それとも既存の団体に組み込まれるのか、どうなるかわかりませんが、SEALDsの広報機能はどこかに継承されることになるのでしょう。

SEALDsのみなさま、おつかれさまでした。

機会があれば組織的な広報戦略について、私も彼らから一度ご指導をいただきたいものです。

それでは本日はこの辺で。

ABOUTこの記事をかいた人

伊藤 陽平

新宿区議会議員(無所属) / 1987年生まれ / 早稲田大学招聘研究員 / グリーンバード新宿チームリーダー / Code for Shinjuku代表 / JPYC株式会社