こんばんは。新宿区議会議員の伊藤陽平です。
本日は、文教子ども家庭委員会の視察で新宿区立中町図書館へ。
中町図書館は、牛込神楽坂駅の近くにあります。
あまり広くない図書館ですが、面積に対して本のボリュームが多いことに特徴があります。
一方で、本を優先したことから座席も少なく、イベントが行えるスペースもありません。
そこで、図書館の外に出ることで、価値を高める戦略が取られています。
例えば、中町図書館には、ロボットに関する書籍が目立つ位置にありました。
テクノロジーに力を入れていることは素晴らしいです。
実は、中町図書館では、子どもたちがロボットを動かす企画が予定されています。
先ほどお伝えしたように、十分なスペースもありませんので、会場は近隣の津久戸小学校です。
また、神楽坂にある東京理科大学大学院の学生が講師を担当します。
他にも地元の中学生によって、おすすめ本がまとめられた冊子が作成されています。
中町図書館では、小・中学生の貸し出し点数が高い傾向にあり、こうした努力も影響しているのではないかと思います。
また、中町図書館では、「赤ちゃんタイム」という取り組みが行われています。
静かな図書館では、お子さんの声を気にして足を運ぶことを躊躇される方もいらっしゃるでしょう。
月2回の「赤ちゃんタイム」を設けることで、気にすることなく図書館に足を運ぶことができます。
地域の方にもご理解をいただき、苦情がきたことはないとのことでした。
区内全ての図書館が横並びである必要はありません。
地域に合わせて特色を出すことが求められます。
中町図書館を視察させていただき、子ども目線に立った取り組みが、非常に素晴らしいと感じました。
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インターネットで得られる情報は増え、私も読書は電子書籍が中心になりました。
若い世代を中心に、図書館カードも作成していない方もいらっしゃると思います。
紙の本しか存在しなかった頃に比べると、図書館はすべての人にとって必要な施設とは言えなくなってきたようにも感じています。
本の共有はシェアリングエコノミーのように合理的ですが、貸し出し1回あたり1,200円程度はコストが発生しています。
このコストは、区民のみなさまが費用を負担されていますが、決して安くはありません。
ぜひ図書館行政に関心を持っていただき、図書館を利用されない方も含め、ご意見をいただければ幸いです。
それでは本日はこの辺で。